焼酎で繁盛店になろう
平成13年頃から訪れた本格焼酎ブーム。人気が安定し、本格焼酎が入手しやすくなった現在、お客様の要望はますます多様化し、飲食店の力量が問われる時代となっています。そこで必要とされるのは、「焼酎選びの尺度」。「焼酎を知っている」から「理解している」段階に入ることで、本格焼酎の魅力を伝えつつ、それを自店の武器にすることができるのです。ここでは本格焼酎の特徴をはじめ、選び方、飲み方、薦め方のコツを解説します。貴店も、本格焼酎の魅力を知って繁盛店を目指してみませんか?
【Contents】
・繁盛店への秘策は「本格焼酎の基本7則」にある
・失敗しない焼酎選び ~銘柄選びの基本~
・「感動ある一杯」を提供する ~美味しい焼酎の勧め方~
・郷土料理と本格焼酎が相性抜群の理由は?
・本格焼酎を味方につける5つのステップ
・焼酎購入ガイド

筆者/ 庄司 岳(しょうじ たかし)
1969年東京生まれ、建設業界、IT業界を経て、株式会社澤屋総本店の酒販事業総責任者兼ネット通販事業統括に。2006年に焼酎アドバイザー資格を取得。いまや訪問した蔵元は100を超え、蔵元と消費者の架け橋として本格焼酎の普及に努めている。
繁盛店への秘策は
「本格焼酎の基本7則」にある
貴店は、本格焼酎のことを本当に知っていますか?
本格焼酎は、ただ酔うためだけのお酒ではありません。原料本来の味わい、そして香りを楽しむお酒なのです。また、保存料や防腐剤などを一切使わず、自然の恵みがいっぱい詰まった“自然食品”でもあります。
これらの特徴が、現代のグルメ・健康ブームに乗り、人気を呼んだわけです。中でもブームの中心となった芋焼酎は、世界的に見ても日本独自の酒文化であることが大変注目されています。しかし、芋焼酎の歴史はけっして華やかではありません。飢えと貧困から誕生した酒でもあり、原料の芋は数々の飢饉から庶民を救った命の作物だったのです。九州で、芋焼酎への愛着が大きく、また庶民の酒として生活に馴染んでいるのはこういった理由があります。
日本に本格焼酎が伝来して以来、400年以上もの長い間、愛飲されてきたのはこうした歴史的背景が大きく影響していますが、その魅力を再度整理してみると以下の7つに集約されてきます。
本格焼酎の基本7則
- 素材本来の持ち味を楽しめ、バラエティーに富む蒸留酒である
- 食中酒として楽しめる
- 手頃な価格のものが多く、コストパフォーマンスが良い
- 低濃度でも個性が失われず、高温度帯でも飲用できる自由さがある
- 血栓溶解効果など健康効果の高いアルコールである
- 保存料や防腐剤などを一切使わない“自然食品”である
- 酒類の中では保存性が極めて高く、品質の劣化が少ない
もちろん、この7つ以外にも本格焼酎の魅力はまだまだありますが、お客様に提供する上で知っておかねばならないこの「基本7則」を、まずは押さえておきましょう。
これを把握した上で、本格焼酎をお客様へ提供するのとしないのでは効果はまったく違います。素材をきちんと理解せずに料理を作れば、その良さが失われるのと同じ理屈で、本格焼酎という素材を理解することで、その活かし方は変わってきます。この7則は、本格焼酎を提供するうえでの基本マナーと考えましょう。
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