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不況の今こそ「居酒屋の時代」

忘年会シーズン直前インタビュー

2009年10月19日

大嶋啓介(おおしま けいすけ)

1974年三重県生まれ。名城大学理工学部卒。97年、かぶらやグループに入社し、2001年、「飯場銀座店」の店長に。この時代に実施していた朝礼が話題になり、見学者が殺到。03年、かぶらやグループを退社。04年1月、東京・自由が丘に居酒屋「てっぺん」をオープン。現在は海外(韓国)を含めて6店舗を展開している。NPO法人「居酒屋甲子園」を立ち上げ、初代理事長を務めた。

聞き手=水野 孝彦
写真=高橋 久雄

「元気になりたい」と思う人が増えている。
居酒屋の出番じゃないですか?

1000店以上の居酒屋が参加する外食業界の一大イベントに成長した「居酒屋甲子園」。その初代理事長を努め、自身も海外を含め6店の居酒屋を経営する。周囲に夢を語り続け、その夢を実現してきたてっぺん大嶋啓介社長に、不況に打ち勝つ居酒屋の条件や経営者が身に付けるべき「習慣」を聞いた。

─ 深刻な不況が続き、お客が外食で使えるお金は激減しました。居酒屋業界はかつてない危機を迎えています。

居酒屋甲子園のメンバーとも話していたのですが、これから「居酒屋の時代」がやってくると思うんです。

大不況で元気がない人、気分が落ち込む人が増えています。ということは、「元気になりたい」と思う人も増えているということです。これって居酒屋の出番じゃないですか。そう考えると今の不況は何もピンチなんかじゃない。むしろチャンスです。

料理、サービス、店内の雰囲気など元気を与える方法は無限にあります。ただし、お客様に元気を与える店の大前提は、自分たちが元気であることです。具体的には元気な挨拶や返事とか、本当に基本的なことを当たり前ではないレベルでやっていくことが一流なんだと思います。

最近聞いた言葉でいいな、と思ったのは「好景気は企業が伸びる。不景気は人が伸びる」というものです。考えてみれば、松下幸之助さんなど、大成功したリーダーは不況やピンチを自分たちが成長する機会に変えてきた人だと思うんです。

今までのやり方で売れなくなってきたということは、みんなが新しいスキルを身に付けて、人間力を高めるチャンスなんです。不況をチャンスに変えていくのか、あきらめてしまうのかで結果は大きく違ってくると思います。

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