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「食べ残しの持ち帰り」に注目

2009年6月25日

エスワイフード(世界の山ちゃん)社長
山本重雄(やまもと しげお)

1957年岐阜県生まれ。高校卒業後、海上自衛隊に入隊。3年後、飲食業を目指して除隊し、名古屋の居酒屋で修業。81年24歳で「串かつ・やきとり やまちゃん」オープン。「幻の手羽先」を看板に店舗を増やし、2009年3月現在、58店を展開。社員数約140人、年商約74億円

文=芦部 洋子
写真=鈴木 愛子

鳥インフルエンザ発生の中
手羽先を看板に東京初出店

「手羽先が入らないって? どういうことですか!」。エスワイフード社長の山本重雄は、携帯電話を握りしめて叫んだ。2004年1月23日のことだ。

当時、山本が経営する居酒屋チェーン「世界の山ちゃん」は、名古屋名物・手羽先唐揚げ「幻の手羽先」を看板メニューに、名古屋市内に約30店舗を展開。2月中旬には初の東京出店となる新大久保店(東京・新宿)開店を控え、準備に駆け回っていた。

電話の相手は手羽先を扱う卸売業者だ。「タイで鳥インフルエンザが発生したんです。タイ産の鶏肉は輸入停止になりました。社長! 手羽先が入荷できません!」。

山本は、足元の地面が傾いたような衝撃を覚えた。

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