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知っておきたい店情報

ハンバーグを入り口にした客単価3000円の鉄板焼き

葱塩ハンバーグ&鉄板焼 華氏393(鉄板焼き店、大阪・鶴橋)

2005年10月12日

文=服部 貴美子
写真=太田 未来子

鉄板焼きといえば、高級食材を使う敷居の高い店か、お好み焼き店に近い庶民派の店が主流。ところが今年5月、両者の中間に位置する客単価3000円程度の店が登場し、鉄板焼きに馴染みのなかった層も集客している。大阪・鶴橋の「華氏393」がそれだ。

A 和牛と宮崎完熟黒豚の合い挽き肉で作った「393ハンバーグ」(200g900円から)

成功の要はまず、200g900円からのハンバーグを看板メニューに据え、敷居を低くしたこと。そして、リピートを促すべく、“ハンバーグのバリエーション”ともいえるステーキを数種類用意し、品揃えと価格に“奥行き”を持たせたことだ。

ハンバーグは牛と豚の合い挽き肉を使った「393ハンバーグ」と、和牛のみでレアに仕上げた「和牛ハンバーグ」の2種類。和洋3種類のソースのうち、刻みネギがどっさり入った「葱塩だし」が1番人気。ネギの鮮やかな緑色とインパクトのある香りで、定番料理を記憶に残るものにし、口コミも誘った。ステーキは100g900円の「サイコロステーキ」から同2000円の「イチボステーキ」まで4種類を提供する。


ハンバーグ、ステーキ共に和牛はすべてA3等級で、肉質の柔らかい雌牛のみ。開店前にスタッフが肉卸業の職人から解体研修を受講。1頭買いし、処理の複雑さから他店が敬遠するような部位も、和牛の風味を生かした食材として用い、低価格を実現した。ミンチ加工をお客の前で行い、安全性もアピールする。

B 厨房と各テーブルに設えた鉄板は電磁式。ガスと異なり温度を一定に保てるため、アルバイトスタッフでも調理ミスが生じにくい

C 1人でも使いやすいカウンター席、テーブル席のほか、和風個室も設けた。内装でも“奥行き”を演出してリピートを促す


現在の月商は600万円。メニューの奥深さが奏効し、リピート客は多い。「ハンバーグで品質の良さを実感すると、『次はステーキを食べよう』『仲間と一緒に来てコースも試したい』などと何度も来店する」(同店)という。

経営母体のヒューマンプラスは今後、加盟店募集による多店舗化を進める。年内には兵庫・尼崎、横浜に出店し、来春までに計7店をオープンする予定。

店舗DATA

大阪市天王寺区味原町1-1
TEL:06-6765-0393
2005年5月3日開業
店舗面積 / 30坪(99平方メートル)●席数 / 40席●営業 / 12:00 - 15:00、17:00 - 24:00、不定休●スタッフ数 / 7人(ピーク時)●客単価 / 昼1250円、夜3000円●1日の客数 / 平日60人、休日80 - 100人●月商 / 600万円●経営 / ヒューマンプラス●設計 / オフィスGoJa(TEL:06-6537-4880)●施工 / スペースプロ(TEL:072-631-0551)

※この記事の情報は、2005年10月現在のものです。変更されている可能性がありますのでご注意ください。