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知っておきたい店情報

居心地の良さを追求し30万都市で月商700万円

主役は若い女性スタッフ

2005年10月25日

文=佐藤 千秋
写真=上原 勇

2人席主体の客席。左側は上下2段に並んで座る2人席を配置。右側に並ぶ個室も一番手前は2人席

「一見、どこででも食べられそうな定番料理だが、ひと味違う」「初めて見るような創作料理にどきどきする」「他のお客が気にならず、2人だけの空間を占有できる」「スタッフの接客がわずらわしくなく、落ち着ける」──。これらは、お客がダイニング・レストラン「Dining Nagomi 瀬田店」を支持する理由だ。

JR瀬田駅にほど近い同店は、開店直後から若い女性の2人連れやカップルが次々来店。カーテンなどで仕切られた居心地の良い2人用の客席を埋めていく。40坪(132平方メートル)で月商700万円。坪当たりの月商で17万円をクリアしている。

瀬田は、京都のベッドタウンとして発展してきた滋賀県大津市の東部に位置する。店の周囲には、住宅街が広がるが、大手居酒屋チェーンはまだほとんど進出していない。

そんな立地で客単価3000円のダイニングレストランがなぜ成功しているのか?「地方だから、人口が少なく回転率を上げるのは難しい。むしろ滞在時間を長くして客単価を上げる努力をしている」と、運営会社フットコムレストラン事業本部の山本睦美企画部長。料理の工夫と共に、他人に気兼ねせずに楽しめる個室型の席を、2人用だけでなく、グループ客向けにも用意していることが第1の成功のカギだ。

「Dining Nagomi」のメニューは、ちょっと見、他のダイニングでも出される定番料理のように見える。だが、実は、隠し味やソースに工夫を凝らし、同じ料理でも他店との差別化を図り、お客を虜にしてしまおうとする。

例えば、「エビのフリッター マヨネーズ和え」(788円)は、複数のフルーツを混ぜ込み、微かだが深みのある甘みをつける。唐揚げにしても、スパイスを独自の調合にしてまぶし、独特の味わいの辛さにしている。

「エビのフリッター マヨネーズ和え」(788円)。2種類のフルーツを練り込み、独自の味に

「ツナと明太子の和風とろろピッツァ」(1050円)。醤油で食べる創作的なメニュー


その他、半熟卵の天ぷらなど、珍しいもの、変わったものをメニューに取り込み、ユニークな創作料理を続々投入する。

これらの料理開発のベースにあるのは、お客から採ったアンケート結果だ。3カ月に1度の割合で客席にアンケートシートを置き、美味しかったメニューや食べたいメニューを記入してもらう。回収数は1度につき300件になる。

繁盛DATA

滋賀県大津市大萱1-4-23 エンゼルプラザ1F
TEL:077-547-3183
2004年5月開業
店舗面積 / 40坪(132平方メートル)●席数 / 70席●営業 / 日平日17:30 - 23:00、金土祝前日17:30 - 24:00(共にL.O.)、無休●客単価 / 約3000円客席回転数 / 1回転


※この記事の情報は、2005年10月現在のものです。変更されている可能性がありますのでご注意ください。