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知っておきたい店情報

5年連続増収を支える370円均一の気軽さ

喜鳥家(焼き鳥店、兵庫県姫路市)

2005年11月11日

文=鷹野 美紀
写真=水野 浩志

平日夜でも2~3回転は当たり前

庫県姫路市の「喜鳥家」は、15坪(49.5平方メートル)の規模ながら、毎月約520万円を売り上げる焼き鳥店だ。2000年の開業以来5年間、業績は右肩上がり。年商は開業年と比べると約3倍になった。売り上げの伸びは今も衰えず、今年9月の月商は、昨年同月と比較すると100万円以上アップした。

活気のある15坪の店内。カウンターが10席、テーブル席が18席の計28席で、ピークタイムともなると、テーブル席でも相席が当たり前。


メインの客層は、20~30代のサラリーマンやカップル。開店時間の18時を過ぎると同時に客席は埋まり始め、19時を回る頃にはほぼ満席になる。客席回転数は、平日なら2~3回転、週末ともなると3~4回転はざらだ。

「喜鳥家」の人気の秘密はなんといっても、料理もドリンクもすべて370円均一という価格設定にある。

「値段が統一されており、会計の際、分かりやすい」「懐が寂しい時も安心して飲める」というのは、週1~2回来店するというお客の声だ。客単価は2500円前後で推移している。

1串55gは通常の2倍
安さと量を一緒にアピール

経営者の斎藤孝幸氏がこの店をオープンさせたのは、2000年9月のこと。就職した大手焼き鳥チェーンを23歳で退職し、その後7年間は別の業界で働き、将来、自分の店を持つことを夢見て貯金していたという。自己資金が2000万円になった時点で、念願かなって、「喜鳥家」をオープン。考えたコンセプトは「自分が行きたくなるような、安くて、ボリュームがあって、旨い店」だった。

オープン時の価格設定は、全品350円。昨年から消費税込みの価格にしたため、370円に価格改定したが、それでもアピール力は十分だ。また、同店の焼き鳥は1串55gで、「以前働いていたチェーンの約2倍」(斎藤社長)。加えて、ボリューム感を出すため、370円の1皿に3本盛っている。


全品370 円均一の料理。上はメニューブックの一部で、焼き鳥はもちろん、鶏の刺身や揚げ物、サラダ、ご飯ものまで揃えている。

「オープン当時の350円均一という値付けは、私が開業直前に無給で数カ月働いていた焼き鳥店に倣ったもの。そこでは250円均一だったが、より高い値付けでもその店よりボリュームを強調したほうがインパクトが出て店の特徴づけにつながるし、お客さんにも喜ばれるのではと考えた」と、斎藤社長は当時を振り返る。

繁盛DATA

兵庫県姫路市庄田字宮下180-4
TEL:0792-24-3751
2000年9月開業
店舗面積 / 15坪(49.5平方メートル)●席数 / 28席●営業 / 18:00~翌3:00(L.O.2:00)、無休●客単価 / 約2500円●客席回転数 / 平日2~3回転、土日・3~4回転


※この記事の情報は、2005年11月現在のものです。変更されている可能性がありますのでご注意ください。