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知っておきたい店情報

ブームの立ち飲みにも「100円均一」が登場

100ダイニング 日本橋店(立ち飲み店、東京・日本橋)

2005年11月18日

文=鈴木 裕美
写真=小川 玲子

常時30~40種類ある料理、10種類以上のドリンクともすべて100円。料理の3割を店舗で手作りする。

関東圏で話題の「立ち飲み居酒屋」に今年9月、全品100円の店が登場した。東京・日本橋と神田の「100ダイニング」がそれだ。7:00~23:00の営業時間中、20代後半から30代の会社員らが、朝の腹ごしらえや昼食後の一服、帰宅前の一杯を求めて立ち寄る。飲み物は生ビール、焼酎、ワインなど各1銘柄ずつのほか、コーヒーやコーラなど。料理は「ホットドック」や「おにぎり」「ポテトフライ」「マグロ刺身」など常時30~40種類を揃えた。料理の約3割に当たる「筑前煮」や「肉豆腐」といった煮物類は、店舗での手作りだ。


100円均一をアピールするため、支払いは100円玉のみ。紙幣の場合は店内で両替して支払う。

支払いは100円玉のみ。気軽な来店を促すほか、「小銭は財布が重くなるので、両替したら帰る前に使い切ろうと思うのでは」(経営するユナイテッド・インベストメントの山中譲代表取締役)と心理的効果も期待する。

同社はもともとサービス業の企業再生を目的に、今年6月に設立した投資会社。他社の再建計画を詰めるうち、飲食店経営の面白さに目覚めた。7月には東京・馬喰町に和食ダイニング「えっさほい」を出店。自社での経営に乗り出した。

「100円立ち飲み店」という業態に注目したのは、小売業で100円ショップが支持を集めているのに、“100円飲食店”はないことに気付いたのがきっかけだ。「競合はいないが、需要は多いはず」と踏んだ。



店頭も店内も落ち着いた色使いで、「100円」の安っぽさは感じられない。

「100ダイニング」のF/Lコストはいずれも30%以下。秘訣は他店より2割弱安い仕入れ価格にある。平均年齢37歳の同社の役員4人が、これまで培った人脈を生かし、将来、多店舗化して大量仕入れをすることを前提に交渉した結果だという。

今後は、大都市の交通関連施設の近くを中心に、来年3月末までに「100ダイニング」の直営店を計10店舗まで出店。その後はFC店を募集し、2~3年で100~200店を展開予定だ。

店舗DATA

東京都中央区日本橋3-7-7
TEL:03-3272-3515
2005年9月26日開業
●店舗面積/ 17坪(56.1平方メートル)●営業/ 7:00~23:00、土日祝日休●スタッフ数/ 2~3人●客単価/ 800~1000円●1日の来客数/ 150人●目標月商/ 400万円●初期投資額/約1000万円●経営/ユナイテッド・インベストメント●設計・施工/空デザイン(TEL:03-5790-3225)


※この記事の情報は、2005年11月現在のものです。変更されている可能性がありますのでご注意ください。