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知っておきたい店情報

7業態同居で常連客獲得目標超の月商2000万円

寄道庭園(フードコート型居酒屋、東京・赤坂)

2005年11月25日

文=齋藤 訓之
写真=福田 一郎

各店の代表的な商品。単品が主体だが、女性客の要望でセットメニューも増やしている


何回来ても飽きない店とは何か? 答えの1つとして、1店舗の中で焼き鳥、串揚げ、寿司、お好み焼きなど7業態を運営する居酒屋「寄道庭園」が人気を集めている。

2005年5月オープンの同店は、新築ビルの吹き抜けから見下ろせる地下1階。地下鉄溜池山王駅出口の正面と一見恵まれた立地にある。しかし、赤坂、六本木の両繁華街に挟まれ、フリー客はあまり期待できない。周辺で働く人達をリピート客として、集客するしかない。

そこで、気軽に立ち寄れ、しかもお客を飽きさせない新業態として、110坪のスペースに屋台風のコーナーを7つ詰め込んだ店を企画した。7つの飲食コーナーは一見別々の店のようだが、運営は1社ですべて行い、レジも1カ所だけ。

男女とも、2~3人での来店とグループでの来店が混在。シチュエーションによってコーナーを使い分けている


店内は、バブル崩壊後に出店ブームがあった屋台村を連想させるが、通路を屈曲させて、全体が見渡せないようにするなど、落ち着いた雰囲気を出すため、設計にも工夫をしている。お祭り的なにぎわいを演出した屋台村に対し、こちらは路地裏の密やかさを演出している。最新のオフィスビルの中に、赤提灯が並ぶ小さな駅前商店街を組み込んだイメージだ。

目論見は当たり、近隣の会社帰りの人々から支持を受け、目標月商の1800万円は開業1カ月目にクリア。翌月以降は月商2000万円前後で推移している。

滞在時間は短いと想定し、客単価は当初2000円と予想したが、思ったより滞在時間が長く、現在の客単価は2500円だ。

狙い通りリピート客の来店頻度も高く、「同じお客様が、ある日は1~2人の同僚と、ある日は5~6人でと、気分によって店を使い分けて頂いています」(広報担当の中東郁子氏)。

スペインバル「ビエンベニード」。当初独立した店舗として開業したが、女性客も屋台風営業スタイルに抵抗がないことがわかり、7月に営業を一本化した

「酉き」。鶏皮をぶつ切りではなく、巻いて串刺しにした「とりかわ」(150円)などを提供。各コーナーとも、こうしたひねりのある商品を揃え、独自性をアピールしている


静かに同僚と話したい日もあれば、数名でにぎやかに飲みたい日もある。そのどちらも飲み込む仕掛けとして注目の業態だ。

店舗DATA

東京都港区赤坂2-9-11 オリックス赤坂2丁目ビルB1
TEL:03-5572-7066
2005年5月6日開業
店舗面積 / 約110坪(363平方メートル)●収容人数 / 165人●営業 / 11:30 - 15:00、17:00 -23:30(バルのみ11:30~23:30)●スタッフ数 / 20人●客単価 / 2500円●1日の客数 / 400人●月商 / 2000万円●経営 / アクシスゼロ●設計 / キューブ(TEL:03-5575-3733)●施工 /藤田建装(TEL:03-3841-6432)


※この記事の情報は、2005年11月現在のものです。変更されている可能性がありますのでご注意ください。