
Princess Heart
お姫様に変身できるイタリア料理店
文=鈴木 裕美
写真=小川 玲子
「晩餐会のお身支度は整いましたでしょうか」「お姫様、ご案内です!」――。ピンク色のメイド服を着た女性スタッフが出迎える、“お姫様”がテーマのレストラン「PrincessHeart(プリンセス・ハート)」が姫気分を味わいたい女性に人気だ。金・土曜日は全110席がほぼ予約で満席に。他の日も7~8割は予約で埋まる。

鏡を多用し、「白雪姫」の有名な台詞「鏡よ鏡、世界で一番美しいのは……」を彷彿とさせる「プリンセスルーム」

中央にイバラの木を造作した「森のホール」
その理由はまず、凝った内装にある。居抜き物件を約1000万円掛けて改装。「白雪姫」に出てくる7人の小人をイメージして背もたれの高さや形が異なるイスを置いた「小人の部屋」や、上座の正面に全身が映るほど大きな鏡を配してピンクのフリル付きカーテンなどで周囲を囲んだ「秘密のお部屋」など、様々な物語の“お姫様”を連想させる部屋が4室ある。

記念日にコースを予約すれば、主賓は6種類以上あるティアラから気に入ったものを着けて写真を撮ってもらえる。主賓が座る「プリンセスチェア」は約30万円の特注品
“お姫様気分”を味わってもらうための演出にも余念がない。誕生日などでコースを予約したお客には、“お姫様の象徴”であるティアラを貸し出し、写真を撮ってその場でプレゼント。1日10組ほど記念日の予約があるという。
主要客は20~30代のOLだが、カップルや男女のグループ客、50~60代のマダムの姿も。ただし、メイド目当ての男性客などは来店お断り。「いくつになってもお姫様でいたい」という女性の望みを叶える空間にしたいとの考えからだ。
経営するダイヤモンドダイニング(東京都中央区、松村厚久社長)は、非日常的でユニークな業態でお客の支持を集める。「Princess Heart」のアイデアは、松村社長が5歳の娘と一緒に“お姫様”が主人公のアニメのイベントへ出かけた際、母親たちも楽しんでいるのを見て思い付いた。松村社長は他にも、毎月ほとんどの女性誌に目を通し、映画は月20本程度チェックするなどしてお客のニーズを探り、新業態のアイデアを練っている。

店舗DATA
東京都中央区銀座7-8-7 3F
2005年10月18日開業
●店舗面積/67.2坪(約222平方メートル)●席数/ 110席●営業/ 17:30~24:00(日祝日~23:00、金土祝前日17:00~翌2:00)、無休●客単価/ 4500~5000円●1日の来客数/ 100人(金土は200人)●スタッフ数(ピーク時)/ 14人●月商/ 1500万円●初期投資額/ 1000万円(内装のみ)●経営/ダイヤモンドダイニング
※この記事の情報は、2006年1月現在のものです。変更されている可能性がありますのでご注意ください。
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