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知っておきたい店情報

FISHCAKE & DELI

お洒落な魚肉製品・フィッシュケーキを食べられる

2006年2月3日

文=鈴木 裕美
写真=うらべ ひでふみ

セットメニューは、フィッシュケーキ2種類と温野菜のほかにパンかご飯が選べる「フィッシュケーキセット」(580円、手前)や、これにサラダ(左奥)を付けた「サラダセット」(880円)、サラダでなくスープを付けた「スープセット」(1000円)など4種類。フィッシュケーキに付けるワサビや梅などのソースも共に提供。

カマボコ製造販売の老舗・小田原鈴廣(神奈川県小田原市、鈴木博晶社長)が経営する、“フィッシュケーキ”を提供するカフェ「FISHCAKE&DELI(フィッシュケーキアンドデリ)」がおしゃれなものに敏感な若い女性の注目を集めている。

フィッシュケーキは、タイなどのすり身に魚肉フレークや野菜などを混ぜ、平たい団子状に成形した後、蒸して両面を焼き上げた惣菜。蒸した後に冷やして乾かすカマボコが弾力を感じるのと異なり、フワフワとした食感が特徴だ。

具材は、アジやタコ、枝豆、ヒジキなどで常時11種類。うち3種類は旬の食材を使う。蒸して真空パックした状態で店舗に届き、焼いて提供する。

ターゲットとする20~30代のOLや家族などは近年、カマボコをはじめとする“魚肉製品離れ”が顕著だった層。同社でもここ数年、カマボコが腱や靱帯を強化し、生活習慣病も予防することなどをアピールしてきたが、「消費者の反応はパッとしなかった」(鈴廣蒲鉾本店企画部佐々木秀介課長)。


にもかかわらず、同店に若い女性が来店するのは、魚肉製品を「おしゃれなもの」として認知させたことが大きい。例えば、同社はこれまでカマボコを食べられる飲食店を出してはいたが、いずれも神奈川・小田原の本社近くで、和食などが中心。それを今回は流行に敏感な若い人が多い東京・代官山にカフェとして出店した。

1階はフィッシュケーキや惣菜の物販スペース(右写真)、2~3階がカフェ。売り上げは物販と飲食が半々


「古臭いイメージや老舗という近寄りがたさをなくしたい」(直営営業本部西村亨課長)と、「小田原鈴廣」というブランド名も出していない。また、洋菓子に似たネーミングや、コロンとした丸い形も若い女性を惹き付けるようだ。

今後は主に、物販店を中心に駅構内や周辺、商業ビルなどに出店したい考えだ。

店舗DATA

東京都渋谷区代官山町10-1
2005年7月17日開業
店舗面積/飲食18坪(約59.4平方メートル)、物販9坪(約29.7平方メートル)●席数/25席●営業/11:00~19:00、不定休●客単価/飲食、物販ともに各1000円●1日の来客数/約160人●スタッフ数(ピーク時)/飲食2人、物販2~3人●月商/飲食、物販併せて500万円●経営/小田原鈴廣


※この記事の情報は、2006年1月現在のものです。変更されている可能性がありますのでご注意ください。