「日経レストランONLINE」は、「日経レストラン」の休刊に伴い、3月末日をもって更新を休止することになりました。長らくご支援を賜りました皆様に厚く御礼を申し上げます。

知っておきたい店情報

日本橋ぼんぼり 京橋店

ビストロ料理を出す居酒屋

2006年2月24日

文=やぎぬま ともこ
写真=高瀬 信夫

お客が座るカウンターのすぐ脇の炉で焼く宮崎地鶏を看板にしているが、日本酒や焼酎と一緒にイタリアンやフレンチも味わえるユニークな居酒屋「日本橋ぼんぼり 京橋店」。親子丼で有名な東京・日本橋本店の新しい展開として、2005年6月にオープンした。

外観はレトロ感を演出。客席は4階まである

1階のカウンターでは昔ながらのスタイルで宮崎地鶏を豪快に焼きあげる。「山地鶏のもも炭火焼」(1260円)


東京・京橋はオフィス街ゆえ、男性ビジネスマンがメインとなる。だが、「あぐー豚バラ肉のコンフィ」「スッポンのトルテッリ」など、本格的なビストロやトラットリアで出合えるような旬の料理で、日本橋や銀座の店を利用する舌の肥えたOLも上手に取り込んでいる。その結果、上司と部下、男女の同僚など様々なグループで訪れても、自分の好みで焼酎とコンフィ、日本酒とラビオリといった楽しみ方ができる店として口コミで人気を集め、月に1000万円を売り上げている。

「あぐー豚のコンフィ」(2000円)と京都の飯尾醸造の「紅芋酢」(750円、ハチミツ入り1000円)。フレンチやイタリアンの経験のあるシェフの料理の発想の原点は「酸は旨み、そして旨みがコク」。料理や紅芋酢のアイスクリームなどのデザートにも巧みに酢を使いこなす

店主の小林敏也氏は、際コーポレーションのデザインチームに所属していただけあって、自ら店舗をデザイン。板張りの壁に色あせたポスターなどを張り、昭和期のレトロな雰囲気の店にした。1階はカウンター席、2階はテーブル席のホール、3階は個室、4階は大人数にも対応する広間という構成で、様々なお客のニーズに対応する。

2005年12月から始めた紅芋酢のボトルキープも、「ぼんぼり」の魅力の1つに育ちつつある。原料となる紫サツマイモのアントシアニンには、肝機能の改善や血液をサラサラにする効果があると言われる。

「ルビーのような色がきれいで味もいい」「ハチミツ入りもあり、飲みやすくて美味しい」と女性客から評判がよい。「紅芋酢を焼酎に入れて飲むと悪酔いしない」という男性客も多く、自宅に買って帰る中高年客もいる。導入のきっかけは、常連であるお酢屋さんの紹介で、同店ならではのサービスが常連客作りに効果を発揮している。


店舗DATA

東京都中央区京橋3-7-9
TEL:03-5524-1338
2005年6月開業●店舗面積/ 20 坪×4フロア(264平方メートル)●客席/ 100席(*通常利用は50席)●営業時間/ 11:30~13:30、 18:00~22:30、土曜は~21:30(L.O.)、日曜祝日定休●スタッフ数/ 6~9人●客単価/ 5000円(ドリンク込み)●初期投資額/ 2500万円●月商/ 1000万円●経営/シャンティ オブ ライフ●設計/自社(小林敏也氏)●施工/スペース・ギア


※この記事の情報は、2006年2月現在のものです。変更されている可能性がありますのでご注意ください。