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知っておきたい店情報

自分で焼く焼き鳥店

地鶏網焼&Bar Shu(焼き鳥店、大阪・梅田)

2006年3月10日

文=服部 貴美子
写真=太田 未来子

JR・私鉄の駅から歩いてすぐの飲食店密集地に立地

お客が自分で肉を焼くのは焼き肉店では当たり前。しかし、鶏肉をメインで提供する「焼き鳥店」では珍しい。

大阪・梅田にある「地鶏網焼&Bar Shu」は、お客が鶏肉をグリルに載せて焼くという“焼き肉店の焼き鳥版”に挑戦。開業6年目の昨年、座席を3つ増やしたことも手伝って、店舗面積は6坪(19.8平方メートル)ながら月商が約120万円に達した。

セルフ式の焼き鳥のメリットは、従業員が調理をしないで済むことによる人件費の削減効果。「普通の焼き鳥店なら従業員が3人は必要だが、お客様に焼いてもらうことで、ピーク時でも従業員は2人で済む」(オーナーの松若秀一郎氏)。


地鶏モモ肉、ナンコツ、つくね、焼き野菜などの「地鶏盛り合わせ」(2人前相当)が1600円。地鶏のチゲ鍋など一品料理も充実

地鶏モモ肉、ナンコツ、ネック、キモ、砂肝、つくね、焼野菜など、約2人前の「地鶏盛り合わせ」が1600円とリーズナブルだ。

価格を抑えるのと同時に、食材の質にも気を配る。お客に調理させる代わりに、高品質の鶏肉を提供することで、安かろう悪かろうに陥らず、お客にお値打ち感を与えるためだ。無論、レア状態のまま食べる可能性もあるので、生食でも問題ない高品質の鶏肉でなければならないという側面もある。

「初めて来店された方のうち3割くらいはセルフ調理と知って驚かれますが、低価格で味が良ければ満足して頂ける」(松若氏)。特に30代、40代の男性会社員から好評でリピート客も多い。「気の合う仲間と調理するのが楽しいという方が多いようです」と松若氏。


カウンターには焼き肉用のコンロが埋め込んであり、テーブル席には卓上コンロを設置

焼き鳥をお客に自分で作ってもらうことにしたのは、松若氏の父親が経営する串カツ店のサイドメニューとして、お客が自分で焼く鶏肉の網焼きが好評だったため。開業当初は、バーとして同店を利用する20代のお客が多かったが、口コミで焼き鳥の評判が広まり、30代以上の男性客へと客層が代わっていったという。


店舗DATA

大阪市北区芝田1-3-14 エンジェルビル2F
TEL:06-6359-3773
1999年12月10日開業●店舗面積/6坪(19.8平方メートル)、14席●営業/18:00~翌0:30、日曜休●客単価/3000円●1日の来客数/18人●月商/120万円●原価率/約30%●スタッフ数(ピーク時)/2人●経営/松若秀一郎(個人経営)


※この記事の情報は、2006年2月現在のものです。変更されている可能性がありますのでご注意ください。