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知っておきたい店情報

オムレツ型タコ焼き+だし汁=どろ焼き

喃風(なんぷう)(鉄板焼き店、東京・池袋)

2006年3月31日

文=橋本 伊津美
写真=小川 玲子

「「どろ焼」の定番「ねぎ豚」(640円)。数人で来店した場合は、それぞれ違う味を注文し、分け合う人が多い

具材はお好み焼き。見た目はオムレツ。スプーンですくい、和風ダシに付ける食べ方は明石焼き。こんな新感覚の“粉モノ”「どろ焼」が看板商品の鉄板焼き店「喃風」が人気だ。昨年6月にオープンした東京・東池袋の店舗は、週末の夜ともなれば満席になる。場所柄、お客は若い女性やカップルが多く、「ねぎ豚」(640円)やチーズ系(750~800円)が好評だ。

18坪(59.4m2)で、月商は現在350万円。東京では昼食にお好み焼きなどの“粉モノ”を食べる習慣がないため、ランチはまだ1回転程度。しかし今後、焼き飯などの一品料理とサラダのセットを導入し、さらなる売り上げ増を狙う。


20年前に兵庫県姫路市でお好み焼き店を開業し、「どろ焼」を開発した秦崚時社長

「どろ焼」を開発したのは、社長の秦崚時(はたりょうじ)氏。兵庫県姫路市でお好み焼き店を経営していた1999年2月、「タコ焼きを食べたい」というお客のために、鉄板でタコ焼きの具をオムレツ形に焼き、明石焼きのダシ汁と共に提供したのがきっかけだ。

最初は驚かれたが、「美味しい」と話題に。同年5月には山芋パウダーをミックスしたオリジナル生地に、牛スジで採ったダシを含ませながら鉄板で焼く、「どろ焼」を完成させた。商品名は、中がドロッとしていることに由来する。


東池袋店はモダンな和風イメージの内観。若い女性やカップルが中心で週末にはウェイティングも出る

「『どろ焼』の利益率は25%。インパクトの大きさでお客を引き付けられ、あっさりした味が幅広い世代に受ける」と秦社長は業態の魅力を語る。当初、多店舗化は考えていなかったが、評判が高く、1999年からは兵庫県内に年1、2店のペースで出店。2001年からは「全国にこの味を広めたい」とFC店の募集も開始した。

店舗数は現在、大阪や名古屋、九州なども含め、直営15、FC11、のれん分け1で合計27店舗。今年は東京都内や埼玉、千葉のロードサイドなどに積極的に進出を図る予定だ。2年後、店舗数100店を目指している。

店舗DATA

東京都豊島区東池袋1-28-4 近代ビル1号館2F
TEL:03-3985-0541
2005年6月25日開業●店舗面積/18坪(59.4m2)●客席/42席●営業/月~金11:30~14:00、17:30~23:30、土日祝11:30~23:30、無休●スタッフ数/10人●客単価/1500~1600円●1日の来客数/ 80~100人●月商/350万円●初期投資額/2000万円●経営/喃風●設計/イヴォークデザイン(TEL:03-3406-1113)●施工/長崎船舶装備(TEL:095-824-4411)


※この記事の情報は、2006年3月現在のものです。変更されている可能性がありますのでご注意ください。