「日経レストランONLINE」は、「日経レストラン」の休刊に伴い、3月末日をもって更新を休止することになりました。長らくご支援を賜りました皆様に厚く御礼を申し上げます。

知っておきたい店情報

美味しい味噌汁が飲める居酒屋

味噌汁家(居酒屋、東京・新橋)

2006年4月7日

文=源川 暢子
写真=小川 玲子

信州赤味噌の「さつまいもとかぼちゃ」(奥、350円)、「しじみとなめこ」(中央、380円)などが人気。信州白味噌の「じゃがいもとグリーンアスパラ、バター入り」(手前、380円)をはじめ、洋風も好評。「味噌焼きおにぎり」(290円)と共に締めるのが定番だ

味噌汁は、日本人の食生活に欠かせない。しかし、これまで飲食店では“おまけ”的なイメージが強く、調理や提供法も軽視されがちだった。

そんな味噌汁にスポットを当て、人気を博しているのが東京・新橋の居酒屋「味噌汁家」だ。「居酒屋のシメの一品として、美味しい味噌汁を提供する」というコンセプトが話題を呼び、約13坪(42.9m2)という狭さながら月商400万円を誇る。

同店は、東京・銀座周辺に多くのバーを展開するマスターピース(東京都中央区、鏡茂雄社長)の新業態だ。鏡社長は、「今の日本人が忘れている、“お母さんの味噌汁”の味を伝えたい」と、この店をオープンした。

ターゲットを「子供の頃、きちんとダシからとった味噌汁を食べた記憶のある世代」とした通り、来店客の7割は30~40代の男性サラリーマン。来店客のほぼ全員が味噌汁を注文するという。


「かますの一夜干し」(奥、830円)、「地鶏の黒七味焼き」(730円)など一品料理も充実

味噌汁は、昼は定食やテイクアウトのお弁当に合わせて3種類、夜は常時30種類を用意。信州味噌や仙台味噌をはじめ、全国各地から取り寄せた味噌と様々な具を組み合わせた味噌汁を、多彩に揃えているのが魅力だ。夜のメニューにはほかに、サラダや刺身、炭火焼きなどの一品料理もある。


オフィスビルの地下だが、昼は近隣サラリーマンが行列する

売れ筋の味噌汁は、「しじみとなめこ」「かぼちゃと鶏ひき肉」(各380円)、「さつまいもとかぼちゃ」(350円) など。普段、家庭では登場しない組み合わせが好評だ。昆布と鰹でダシをとっておき、注文ごとに味噌と具を合わせて提供するため、出来立てが味わえるのも人気の秘訣である。

3月9日には、東京・秋葉原の商業ビル「秋葉原UDX」に2号店を出店する。“日本の家庭の味”を追求した味噌汁は、懐かしさと新しさを兼ね備えたメニューとして、ますます人気を呼びそうだ。


店舗DATA

東京都千代田区内幸町2-2-2 富国生命ビルB2
TEL:03-3509-1500
2003年10月1日開業●店舗面積/13.4坪(約44m2)●客席/24席●営業/11:30~14:00(L.O.)、17:00~23:00(22:00 L.O.)、土日祝定休●スタッフ数/4~7人●客単価/昼870円、夜5500円●1日の来店客数/約160人●初期投資額/約1500万円●月商/400万円●経営/マスターピース


※この記事の情報は、2006年3月現在のものです。変更されている可能性がありますのでご注意ください。