
氷に囲まれた室温-5度のバー
ABSOLUT ICEBAR TOKYO(バー、東京・西麻布)
文=源川 暢子
写真=喜多 剛士

内装は、すべてスウェーデンのホテル「ICEHOTEL」専属のアーティストが手がけた。壁にはだまし絵が彫られ、お客の目を楽しませる
立ち飲みで酒を楽しむ空間が多様化する中、新たな個性派バーが登場した。東京・西麻布にある「ABSOLUTICEBAR TOKYO(アブソルート・アイスバー東京)」は内壁、インテリアなどすべて氷で作られ、店内は常に-5℃に保たれた“氷の世界”である。
1日の平均来客数は約250人。ほぼ100%のお客が予約をして来店する。リピート率も高く、「個性的な空間を周りにも体験させたい」という連鎖反応を呼んでいるようだ。年間来客数は8万人を見込む。
この業態を共同開発したのは、ベッドや床、天井など内外装がすべて氷でできたスウェーデンのホテル「ICEHOTEL」と、同国のウォッカ生産販売業者「ABSOLUT」。東京店は、ストックホルム、ミラノ、ロンドンに続く4店舗目で、ヨーロッパ圏外では初出店となる。

カクテルはすべて、業態開発者に加わった「ABSOLUT」社のアブソルート・ウォッカがベース。人気は「アブソルート アイスバー トーキョー」(左)と「アブソルート フレイヤ」(右)。氷のグラスはスウェーデンで製造し、定期的に輸入する

インテリアに使う氷は、すべてスウェーデン北部のトルネ川で採れたものを輸送。東京店では約23tの氷が使用されている
1回の入店は1ドリンク付き3500円。2杯目以降のドリンクはカクテルが1200円、ソフトドリンクが1000円。グラスを替える場合は別途800円が必要。
室温を一定に保つため、1回に入店できるのは50人。17時以降45分ごとにお客を入れ替える。入口で特製ケープと手袋を着用するのも、お客の防寒のほか、人間の体温が内装に影響するのを防ぐためだ。それでも時間が経つと氷が気化し、インテリアなどが磨り減るため、6カ月に1度、全面改装する。
日本での経営を手がけるのは、カロッツェリア ジャパン(東京都中央区、大庭稔社長)。大庭社長は2003年にストックホルム店を訪れ、その芸術的な美しさや独創性に感動し、フランチャイズに名乗りをあげた。
「酒を飲むという日常的な行為が、特殊な空間によって非日常的なものへと転換できる。この創造性がお客に楽しさを訴求すると考えた」と大庭社長。「今後も夢のある空間を提供したい」と意欲を見せている。

店舗DATA
東京都港区西麻布4-2-4 The Wall 1F
TEL:03-5464-2160
2006年2月17日開業●店舗面積/22.7坪(約75m2)●収容人数/最大50人●営業時間/17:00~24:00(最終入店23:00)、無休●スタッフ数/4人●客単価/3500円●1日の来店客数/約250人●目標月商・初期投資額/非公表●設計・デザイン/ICEHOTEL●経営/カロッツェリア ジャパン
※この記事の情報は、2006年3月現在のものです。変更されている可能性がありますのでご注意ください。
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