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知っておきたい店情報

焼きたてピザがウリのスタンディングバー

VOCO(スタンディングバー、東京・三軒茶屋)

2006年5月31日

文=橋本 伊津美
写真=小川 玲子

携帯電話から属性、来店希望日時、覆面モニター登録の有無など14項目を入力させ、抽選で招待客を選ぶ。多い時は反応率は1割に上る。「VOCO」では、後日チラシを持って来店した落選者に2000円相当のワインをプレゼント

開店前のレセプションの効果を最大限に引き出すユニークなサービス「Roi's OpenSystem」が登場した。認知促進に加え、顧客データの獲得や開店後の送客効果も期待できるとして注目を集めている。

開発したのは飲食店支援サービスのROI(東京都新宿区、恵島良太郎社長)。レセプションを「抽選制」として、チラシに二次元バーコードを記載。これを携帯電話のカメラで読み取り、専用サイトから申し込む。店側は“当選者”に、来店してほしい日時をメールで連絡する。

「スタッフの習熟度に応じて当選人数を決められるので、接客に集中でき、お客に好印象を与えたスタートを切れる」とROIの岡野剛士取締役。応募客全員の個人データも取得でき、客層や商圏なども把握できる。

レセプションからのリピーターが多く、週4日通うヘビーユーザーも。グラスワインと料理は500円均一で、客単価は想定以上の3500円

最寄駅から徒歩5分で一見客を望みにくいため、“抽選”で「繁盛店」を演出する狙いも。同日にオープンした姉妹店の立ち飲み串焼き店「凸(でこ)」は、駅前立地で集客力が高いとにらみ、このサービスは使っていない

開店後も役立つ。顧客満足度などを調査させる「覆面モニター制度」がそれ。レセプション応募時にモニター登録を促し、登録者の中から毎月一定人数を選んで依頼のメールを送付、来店調査してもらう。モニター自身は飲食代が無料だが、多くは複数の友人と来店するため、売り上げにも貢献する。

「Roi's Open System」を利用して3月に開業したのが、焼き立てピザがウリのスタンディングバー「VOCO」(東京・三軒茶屋)だ。

1万枚のレセプション告知チラシを配ったところ、500人(5%)が応募。うち200人を3日間に分けて招待。附田国造オーナーは、「レスポンス率には非常に満足。当初、利用料1回36万7500円は高いと感じたが、顧客データが集まる上に、メール送信やデータ処理などはROIが一手に引き受けてくれるので、利用価値は高い」と話す。今後も二次元バーコードを活用して顧客データを増やし、イベント情報の発信やコミュニティー作りなどの販促に利用したい、と高く評価している。


店舗DATA

「VOCO」 東京都世田谷区太子堂3-14-4●TEL:03-5779-6023●店舗面積/11坪(36.3m2)●収容人数/35人●営業/19:00(日祝13:00)~翌3:00(L.O.)、月曜休●スタッフ数/10人●客単価/3500円●1日の来客数/70人●目標月商/500万円●初期投資額/2000万円●経営/RAKUSHO●設計/ボノボ(TEL:03-5775-7708)●施工/東武店舗企画(TEL:048-663-9000)
「ROI」 東京都新宿区新小川町5-11 千都世ビル3F●TEL:03-5225-0588●http://www.j-roi.com


※この記事の情報は、2006年4月現在のものです。変更されている可能性がありますのでご注意ください。