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知っておきたい店情報

トンカツと豆乳しゃぶしゃぶの店

とんかつ&豆乳しゃぶしゃぶ 黒亭(豚肉料理、大阪・堺筋本町)

2006年6月30日

文=石田 千代
写真=大亀 京助

「完熟豚の豆乳しゃぶしゃぶ一人前ばら肉」(1800円)。プラス1100円で、前菜やデザートが付くコースも用意

昼はトンカツ、夜は豆乳しゃぶしゃぶ鍋を看板メニューにした二毛作店「黒亭」が大阪のビジネス街、堺筋本町に登場した。完熟豚を一頭買いし、ロースやヒレといったトンカツ店の人気部位以外のモモ等も無駄なく使いきり、安価で提供する。

夜の主役に据えた豆乳しゃぶしゃぶ鍋には、昆布だし汁と豆乳を合わせたスープと、ビタミンB1、B2を豊富に含んだ豚の薄切り肉、野菜、豆腐を別盛りにして添え、醤油ベースのタレ、ネギや紅葉おろしの薬味が付く。

豚肉はバラ肉、赤身肉、肩ロースから選択が可能。価格は1人前当たり1800~2000円だ。

食後の締めくくりには、定番のうどんやラーメンのほか、ダントツ人気を誇るチーズリゾットも選べる。鍋を食べた後のスープにご飯と溶けるチーズ、パセリを入れたもので、和食の後の洋風ご飯というのもユニークな食べ方だ。


鍋料理を楽しんだ後に、ご飯とチーズ、パセリを加えたチーズリゾット。女性客には特に人気がある商品

店内は、カウンターとテーブル席。豆乳しゃぶしゃぶのポスターを目立つ位置に貼り出しており、トンカツを食べに来たランチ客を夜の居酒屋需要へ誘導する

二毛作成功の要因は、ランチタイムのお客を夜の居酒屋営業に誘導できたこと。店内に夜の看板メニュー、豆乳しゃぶしゃぶ鍋の大判ポスターを貼ってアピールした。特に鍋を注文するお客の客単価は4500円と高めになっている。

経営母体はソフト開発会社のリンク(大阪市)。社長の川野秀哉氏は経営コンサルタントとしても知られる。黒亭の展開では「低コストで調理技術をさほど必要としない業態開発を目指した。店長が店舗マネージメント能力を身につけることを目標とし、徹底的に教育する方針」(川野社長)。

1号店となる堺筋本町店では、店の広さは13坪強で、月商は280万円。坪当たり月商20万円を売り上げ、FLコストは53%と収益率も抜群。今後は、3年間で大阪エリアに10店の出店のほか、首都圏ではエリアフランチャイズで10店ほどの出店も検討中だ。


店舗DATA

大阪市中央区南本町1-7-15 明治安田生命堺筋本町ビル1F
TEL:06-6125-1014
2005年11月7日開業●店舗面積/13.5坪(44.6m2)●席数/23席●営業時間/11:30~15:00(月~金)、11:30~14:00(土)、17:00~22:00(月~土)、11:30~20:00(日・祝)、第1・3土曜休●スタッフ数/昼4人、夜2人●客単価/昼960円、夜3200円、鍋注文客4500円●1日の客数/平日75人、休日80人●月商/280万円●原価率/28%●人件費率/25%●経営/リンク●設計・施工/スペースプロ(TEL:072-631-0551)


※この記事の情報は、2006年5月現在のものです。変更されている可能性がありますのでご注意ください。