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知っておきたい店情報

地元食材を生かした宮崎牛鉄板焼き店

銀座 みやちく(宮崎牛鉄板焼き、東京・銀座)

2006年7月21日

文=やぎぬま ともこ
写真=高瀬 信夫

(左)鉄板焼きコーナーの焼き手デビューは、小倉伸弘料理長(写真)が判断。生産者の思いや食材の大切さを理解させるために宮崎県に研修にも行かせている
(右)夜の7000円レディースコース(小鉢、前菜、スープ、海鮮焼き、ステーキ、焼き野菜、食事、デザート)より。サラダ仕立ての前菜、宮崎産のフレッシュマンゴーを使った「完熟マンゴーの冷製スープ」

地元宮崎の農業協同組合(JA)の協力を得て、肉質等級はA4、A5ランク、脂肪交雑値は7~12の高い格付けのものだけが名乗れる宮崎牛をリーズナブルに提供する「銀座 みやちく」は、JAの関連会社が経営。リピート率が常に5割を超えるという人気店だ。

平日のランチは女性客、夜はビジネス客、アイドルタイムなしの休日はプライベート利用のお客が中心といった具合にバランスよく常連客を獲得している。

お客を魅了する大きな理由は、看板の宮崎牛に加えて宮崎の地元食材を生かした旬の料理、そしてスタッフと会話が楽しめるという「みやちく」独自のスタイルにある。予約が必要な鉄板焼きのコーナーでの、焼き手の軽妙なトークを楽しみに来るお客も多い。


締めの鉄板で仕上げる「冷汁風チャーハン」

宮崎出身である料理長の小倉伸弘氏は、「鉄板焼きは美味しく楽しく食べられ、価格以上の満足感を得てもらうことが大切だ」と考えているだけに、会話を含めた接客も重要視する。

夜のコース仕立ては、宮崎牛を美味しく食べてもらうために、味のメリハリやバランスを考えて組み立てる。例えば、スープには食欲増進効果もある宮崎産マンゴーのフレッシュスープ、サラダは海草などを生かしたピーマンドレッシングを使い、締めの食事は名物・冷汁仕立てのチャーハンにする。地場の食材を中心に使い、前菜、スープ、デザートで季節感を演出し、付加価値の高いメニューを提供する。一皿一皿に時季の花をあしらうなど、盛り付けでも季節感を表現している。

8人を収容できる鉄板焼きコーナーが3ブースあり、そのほか個室やしゃぶしゃぶが楽しめるテーブル席もある

入り口にあるパソコンでは、牛肉の生産者履歴も確認できるようにしてあり、個体識別番号をきちんとお客に伝えている。

宮崎の食材にこだわる以外にも、肩肘張らずに高級感を楽しめる鉄板焼きの店という面でも、既存の鉄板焼き店と一線を画していると言えそうだ。


店舗DATA

東京都中央区銀座6-9-3 不二家銀座ビル3F
TEL:03-5568-2917
2004年9月29日開業●店舗面積/64坪(211.2m2)●席数/鉄板焼きコーナー24席+テーブル席21席+個室1室●営業時間/平日11:00~15:00、17:00~23:00、休日11:00~23:00(クローズ)、無休●スタッフ数/30人●客単価/ランチ4500円、ディナー1万5000円●1日の客数/平日80人、休日90人●月商/2000万円●経営/みやちく●設計・施工/空間計画(TEL:03-5464-1251)


※この記事の情報は、2006年6月現在のものです。変更されている可能性がありますのでご注意ください。