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知っておきたい店情報

新橋のサラリーマンに人気の餃子店

一口餃子クーニャン(餃子店、東京・新橋)

2006年7月28日

文=佐藤 千秋
写真=渡辺 和俊

人気メニューの「定番 焼き餃子」(6個、330円)、「名物 ショーロン水餃子」(5個、450円、限定10食)、「自家製 ゴマだれの棒々鶏」(680円)。毎日開店前に調理担当スタッフが手作りで仕込みをする

3年で自分の店を持つ──。オーナーの浦田ミカさんは、2002年にこの目標を抱き派遣OLを辞して、飲食業の世界に飛び込んだ。果たして、2004年に「クーニャン」をオープン。月坪30万円を売り上げる繁盛店に育て上げた。

調理師学校を卒業後、飲食店コンサルに入社して、銀座の餃子店で派遣店長を経験した。3年目は独立資金を貯める期間だったが、店の都合で業態転換が決まった。ここで様々なノウハウや人脈を築いてきた浦田さんは、同店の調理やホールスタッフに背中を押され、協力者も現われたことから“勝手知ったる餃子店”の開業を決意した。


狭めの店内は、お客に目が届くアットホームな店作りに最適と物件を選定。「いつも混んでいる」という印象も、お客を引きつける魅力になっている

餃子は、カレー、ラーメンに次ぐ国民食。原価率が低く、オペレーションの効率も良い。銀座時代の調理スタッフの腕も確かだが、もう一工夫必要なことも分かっていた。

「私の経験は3年未満、スタッフも若い。バリバリのプロではないので、チェーン店や大衆店と同じ土俵で競っても太刀打ちできない」(浦田さん)。


当初は、エッチな店と勘違いするお客もいたが、「セクハラ禁止」の張り紙を出し、媚びずに“お客選び”を貫いた。中央がオーナーの浦田ミカさん

手間ひまかけた手作りの餃子に付加価値を付けて、それなりの価格でも満足してもらうスタイルを模索した。その成果が“新橋のサラリーマン”に喜んでもらえるスタイルだ。カウンターの向こうにいる可愛くて、イケてる女の子と会話を楽しみながら、食事をしたり、酒を飲む、客単価3000円程度の店作りに挑戦した。

銀座時代からスタッフそれぞれに付いていたファンが呼び水になり、口コミでお客が増えていった。店が狭めだけに、2時間の制限を発動することもある。

アットホームな雰囲気作りが基本だが、お客に過剰なサービスを要求されないように、スタッフ研修には力を入れている。「先輩スタッフのさばき方を手本にして、新人スタッフにお客との距離感を理解してもらっています」(浦田さん)。


店舗DATA

東京都港区新橋2-15-3 三沢ビル1F
TEL:03-3597-1192
2004年11月開業●店舗面積/17坪(56.1m2)●席数/38席●営業時間/18:00~24:00、日祝休●スタッフ数/7人●客単価/3300円●1日の客数/平日50~60人、週末90~100人●月商/500万円●原価率/20%●設計・施工/earldeco (TEL:0268-21-5234)


※この記事の情報は、2006年6月現在のものです。変更されている可能性がありますのでご注意ください。