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知っておきたい店情報

安全や健康と両立した美味しい野菜菓子の店

パティスリー ポタジエ(野菜スイーツ、東京・中目黒)

2006年8月4日

文=やぎぬま ともこ
写真=高瀬 信夫

「グリーンショート・トマト」(420円、奥)。「ベジロール・ジャガイモ」(284円、2列目右)、女性に人気の「マンゴーキャロット」(420円、2列目左)。「枝豆とコーンのムース」(420円、手前)。生菓子は季節に合わせて20種が揃う

宇都宮の「オーガニックベジカフェ・イヌイ」の姉妹店が中目黒にオープンした。コンセプトは野菜デザート。ベジタリアンでもあるオーナーの柿沢安耶さんは、「美味しさと、食の安全や健康も追求した四季折々の野菜スイーツを提供したい」との思いから、この店を開店。宇都宮時代から東京出店を目標に生産者たちとの人脈を作り、野菜に関しての知識を増やしてコンセプトやメニューを作り上げてきた。

お菓子に使う野菜は栃木県壬生町の「ベジファームナカヤ」など、生産者から直接仕入れたもの。そのほかの原料もできる限り、国産小麦、砂糖大根から作るテンサイ糖、抗生物質を使用しない自然卵などを使い、食の安全・安心の観点から食材を厳選した。自らオープンに備えて、マクロビオテックの学校に通って勉強した。

ケーキはフランス菓子がベースだが古典的な配合にこだわらない。例えば、「とうもろこしのミルフィーユ」は砂糖を使わずにトウモロコシの優しい甘さを生かした。「枝豆のプリン」などでは、野菜の持ち味を生かすために火入れの仕方に工夫するなど、柔軟な発想で作る。マドレーヌやフィナンシェなどの伝統的な焼き菓子は配合や形を変えて、この店でしか出会えない付加価値をプラスする。


カボチャや紫芋、小松菜、人参、コーンの5つの味の「シュークリーム」(987円)

テラスにはイートインスペースを置き、オーガニックコーヒーなどのドリンクメニューも用意

店は、明るさと清潔感を重視したデザイン


どのお菓子も後味が軽やかで季節の野菜の味や香りが楽しめる。「野菜を使っていることが重要ではなく、旬の野菜の色や香り、美味しさを知ってもらうことが大切だ」と話し、オンリーワンの味づくりを目指している。今後はインターネットでの販売拡大も進めつつ、売り上げの強化を図る。

開業間もない頃から女性客が殺到し、夕方に売り切れることもしばしば。「今までは洋菓子が苦手で食べられなかったが、これなら」という男性客の姿も多いという。


店舗DATA

東京都目黒区上目黒2-44-9
TEL:03-6279-7753
2006年4月14日開業●店舗面積/35坪(115.5m2)●席数/8席●営業時間/10:00~20:00、無休●スタッフ数/6人●客単価/2000円●1日の客数/100~200人●設計/アーキネティクス(TEL:03-5469-0357)●施工/天然社(TEL:03-5469-0351)


※この記事の情報は、2006年6月現在のものです。変更されている可能性がありますのでご注意ください。