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知っておきたい店情報

小皿でいろんなものを食べる南イタリア料理店

ラ・クッカーニャ(南イタリア料理店、大阪・中之島)

2006年8月25日

文=石田 千代
写真=太田 未来子

アッサジーニ2人前2400円。小ポーションで全8皿が提供される。来店客のほぼ全員が最初にオーダー。毎日15種類ほどの惣菜を作成しており、内容は日替わり

南イタリアのトラットリア(大衆食堂)では、アンティパスト、プリモピアット、セコンドといった形式での提供ではなく、アッサジーニと呼ばれる小皿を次々に提供するスタイルが主流。カフェであり、立ち飲み店でもあるバールではお馴染みのスタイルであるが、トラットリアで提供されるアッサジーニは、その店のスペシャリテに匹敵する看板メニュー。小ポーションでもれっきとした1品のため、小皿で数種類食べて、お腹を膨らませる。

このアッサジーニを看板メニューにして、大阪のビジネス街、中之島に05年12月に開店したのが「ラ・クッカーニャ」。店主の今木宏彰氏は、イタリア料理店で修業中にアッサジーニに出会ったという。


グラスワイン600円は、カウンター越しにスタッフがグラスにたっぷりと注いでくれる。アルコールの売り上げ比率は約28%を占めている。カウンターでは、女性の1人客の来店も多い

ほぼすべてのお客がアッサジーニ2人前(8皿、2400円)をオーダーする。カウンター前にずらりと並んだ15種類の大皿から、日替わりで8種類提供される。ある日の組み合わせは、ムール貝のパン粉焼き、イタリア空輸モッツアレラチーズ、ナスのラザニア、イワシのマリネ、トリッパの煮込みといった具合だ。まずは、ビールやワインと共にこちらを頂き、その後お腹の具合と好みに応じて、次のオーダーを決める。パスタやメインが到着する間に、もう1皿(500円程度)追加したり、メインを食べ終えた後に、ワインと共に1皿食べたりと、自由な食べ方を楽しめる。メニュー名は、なるべく分かりやすくという方針のもと、すべて日本語で表記されている。


大阪のオフィス街、中之島に立地。ランチタイムは、会社員、夜はわざわざ遠方から足を運ぶお客で賑わう

来店客の男女比は半々。30代半ばから40~50代が主流とやや年齢層も高めである。どの駅からも遠いが、ほぼ連日予約で満席状態であるという。13坪17席の店舗規模で月商310万円と売り上げも絶好調だ。今後は、アッサジーニの種類を増やし、完成度をより高めたいと今木氏は抱負を語る。


店舗DATA

大阪市北区中之島4-3-36 玉江橋ビル1F
TEL:06-6448-3336
2005年12月16日開業●店舗面積/13坪(42.9m2)●席数/17席(カウンター9席、テーブル8席)●営業時間/11:30~14:00(L.O)、17:30~21:30(L.O)、月曜定休●スタッフ数/常時3人●客単価/昼1200円、夜5500円●1日の客数/45人●月商/310万円●原価率/32%●人件費率/25%●設計・施工/栄店舗(TEL:06-6952-6304)


※この記事の情報は、2006年7月現在のものです。変更されている可能性がありますのでご注意ください。