
美容にもよい薬膳料理の店
玄武庵(薬膳料理、大阪・西天満)
文=石田 千代
写真=浮田 輝雄

人気の創作薬膳メニュー。手前から奥に「まぐろの鬱金・何首烏入り照り焼き」(890円)、「金針菜と蓮の実炒め」(860円)、「もち米とひな鶏のサムゲタン粥」(980円)
大阪のベッドタウン、箕面市で鍼灸院を運営するオーナーが、「美味しく身体に良いものを提供する」というコンセプトで開店したのが、「玄武庵」である。
同店のウリは、数々の創作薬膳料理だ。中でも一番の人気商品は、「もち米とひな鶏のサムゲタン粥」(980円)。柔らかなひな鶏を使用し、ナツメ、クコの実、ニンニク、ショウガなどの薬効がある食材をモチ米と炊きあげたボリュームのあるお粥だ。女性客の中には、鶏肉スープに含まれる美肌効果を期待する人もいる。
メニューは、カテゴリー別に掲載されており、例えばきれいになりたい人向けには、造血作用のある仔羊に、補血と沈静効果のある漢方薬の当帰(とうき)をソースにしてかけた、「仔羊背肉のソテー 当帰・茯苓(ぶくりょう)のソース」(1200円)。疲れやすい人向けには、体力増強と養血作用があるマグロに、消化促進、強肝作用のある鬱金(うこん)と血行促進の何首鳥(かしゅう)をタレに加えた「まぐろの鬱金・何首烏入り照り焼き」(890円)。目の疲れを癒すには、肝機能を高めるアワビと、眼科疾患の改善に使用される決明子(けつめいし)を組み合わせた「蒸しあわび決明子風味の餡かけ」(980円)といったメニューを揃える。
薬膳料理というと、野菜や海草がメインとなるが、同店では肉や魚も用いた料理で、お客が満足感を得られるメニュー作成に力を入れている。「我慢し過ぎるのもストレスになる」という考え方からだ。また、調理法も和・中に限らず、フレンチなど洋の技術も取り入れている。

店内はカウンターの他、和室の座敷席も2室用意する

(左)店長の常廣尚平氏。同店で勤務する前は、フランス料理やイタリア料理店での勤務経験がある
(右)同店が開店した老松通りには、古美術や骨董店が立ち並ぶ
薬膳料理は即効性を期待するものではないが、同店に来店することで、「体に良いものを食べる意識付けになれば良い」というのが同店の考えである。
美容と健康に気を使う女性客や会社員の居酒屋需要、少し体調が悪いと感じている人の調整など、様々な目的を持ったお客が同店を利用する。

店舗DATA
大阪市北区西天満4-12-22 第三青山ビル1F
TEL:06-6362-2555
2004年4月開業●店舗面積/17坪(56.1m2)●席数/20席(カウンター8席、テーブル12席)●営業時間/12:00~14:00、17:00~23:00、日・祝日定休●スタッフ数/常時2人●客単価/昼800円、夜3500円●1日の客数/30人●月商/200万円●原価率/33%●人件費率/23%●経営/玄武
※この記事の情報は、2006年8月現在のものです。変更されている可能性がありますのでご注意ください。
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