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知っておきたい店情報

サイドメニューも美味しいラーメン店

桃山本店(ラーメン店、愛知県豊橋市)

2006年10月6日

文=佐藤 千秋
写真=堀 勝志古

多くのお客が組み合わせて注文する「桃山らーめん」(600円)、「餃子」(300円)、「ライス」(写真は中盛りで150円)

愛知県豊橋市に、5店のラーメン店を展開する「桃山」。本店の月商は700万円以上だ。1996年に郊外の多米西町に出店して以来、2年ごとに新店を出店してきた。

売り上げの4割弱を上げているのは24時間営業の本店(1号店)だが、他店も17時から翌4時までの限られた営業時間で健闘している。

同店の人気メニューは600円の「桃山らーめん」(醤油味)。「しょっぱさと脂っこさがハッキリしたモノが好まれる」と伊藤孝美社長の分析通り、多くのお客が注文する。さらにお客は、皮から手作りする300円の「餃子」や、常に炊き立てで提供する「ライス」(100円~)を合わせて注文することが多いので、客単価は1000円以上になる。サイドメニューの美味しさだけでなく、濃いめの味のスープで125gと麺の量を抑え目にしていることで、組み合わせ注文に誘導している。

同店は、多店舗化を進めるうえで、経営面でも徹底した合理化を進めている。1日1万食の製造能力を持つ工場を持ち、麺、スープ、チャーシュー、餃子などを毎朝製造し、各店に送る。営業中、各店の在庫状況を確認し、余り気味の店から、不足気味の店に移動する。これは、スタッフも同様で、手が空いている店から、混雑している店に随時派遣して、全店での人件費を一定にしている。

(左)やはり人気の「博多定食」(850円)は、豚骨ベースの「桃豚らーめん」、「めんたいこご飯」のセット。漬け物は無料で取り放題
(中)炊飯釜の後ろには炊きあがり時間を掲示。少量ずつ炊いて、常に炊き立てを提供
(右)客席はカウンターのほか、家族客の来店を促す座敷席も用意

また、失敗した半熟卵の黄身をもう一度焼いて「冷やし中華」用の金糸卵にするなど徹底的にロスを減らしている。

全店での利益率は25%に迫るが、余剰金はソフトクリームの機械導入と小学生以下のお客への無料提供に回すなど、顧客満足度の向上に投資している。

工場の生産量力にまだまだ余裕があるため、同店ではFCを募集中だ。(関連記事


店舗DATA

愛知県豊橋市多米西町2-27-14
TEL:0532-66-1424
1996年7月開業●店舗面積/30坪(99m2)●席数/40席(カウンター20席、テーブル20席)●営業時間/24時間営業、無休●スタッフ数/社員3人、アルバイト2人●客単価/1000円●1日の客数/平日250人、休日600人●月商/700万~800万円●原価率/25%●経営/桃山商店●設計・施工/杉田建築(TEL:0532-88-4448)


※この記事の情報は、2006年8月現在のものです。変更されている可能性がありますのでご注意ください。