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知っておきたい店情報

1日2万個売れる10円まんじゅう

2006年10月13日

文=戸松 あかり
写真=小川 玲子

1個から買える。土産用の箱入りは、20個入り(230円)、30個入り(340円)、50個入り(555円)の3種(箱代込み)

直径4cmと小さいが、1個10円のまんじゅうを売る店「和ふ庵」が話題を呼んでいる。経営するのはジャパンフードシステム(千葉県市川市、武長栄治社長)。2005年2月、千葉県富里市に1号店をオープンし、現在、東京都と千葉県に7店を展開する。1店当たりの平均面積は15坪(約50m2)、月商は約700万円だ。

人気の理由は、分かりやすくインパクトのある安い価格と、「10円なのに美味しい」という嬉しいギャップ。50個でも500円ほどで買い求めやすい。

しっとりしたモチモチの皮はほのかに黒糖の味がし、餡もなめらか。一度に何個も食べられる。客単価は約600円。1人平均60個も購入する。


厨房はガラス張りで、蒸す様子がお客から見える

当初のターゲットは地域に住む年配客。そのため、地元住民の集まる商店街を中心に出店した。この戦略は当たり、月商856万円の本八幡店の場合、来店客のうち8割が地元客だ。一方、お客の年齢層は予想以上に広く、学生や若い主婦らも来店する。

「地域密着型の商店街が活気を失いつつある中、昔ながらのまんじゅう店を出店することで、にぎわいを取り戻したい」と武長社長は意気込む。

製造は千葉・市川に設けた工場でアルバイト約10人が行う。成形は機械に任せるが、計量と生地の練り合わせは手作業。蒸すだけの状態に仕上げてから冷凍し、同社のスタッフが2、3日に1度、各店へ車で運ぶ。1日に作る数は15万個に上る。


本八幡店の1日の来客数は約450人。行列ができることも

地方発送はしない。「蒸してから2時間後が一番美味しい。この味を堪能してほしい」(武長社長)からだ。無添加で仕上げているため、品質保持期限が3日と短いこともある。

今後は3年で500店まで全国に出店する。うち450店はFC店とする予定で、すでに加盟店の募集を開始。加盟金は300万円、ロイヤルティーは3%。


店舗DATA

【和ふ庵 本八幡店】
千葉県市川市八幡2-5-6 糸信ビル1F
TEL:047-334-6499
2005年11月26日開業●店舗面積/11坪(約36m2) ●営業時間/9:30~20:00、無休 ●スタッフ数/常時3~4人 ●客単価/600円 ●1日の客数/450人 ●月商/856万円 ●原価率/45% ●人件費率/16% ●経営/ジャパンフードシステム


※この記事の情報は、2006年8月現在のものです。変更されている可能性がありますのでご注意ください。