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知っておきたい店情報

塩の違いを楽しめる居酒屋

焼 塩美屋(居酒屋、大阪・なんば)

2006年10月27日

文=石田 千代
写真=大亀 京助

国内産、海外産合わせて常時20種類以上の塩を用意。旅行時や、ネット販売で手に入れる

料理と塩の組み合わせを提案する居酒屋「焼 塩美屋」が大阪市中央区に登場した。同店は、常時20種類以上の塩を用意しており、食材によって合う塩を選んで調理。更に、4種類ほどの卓上塩を調合して用意する。真っ白で細かいもの、粒子が粗くて茶色がかったもの、自分ですりおろす岩塩の塊など、見た目も変化させ、塩だけの味比べもできるように工夫している。この卓上塩は、希望すれば無料で持ち帰れる。

人気メニューは、塩の美味しさを引き立てるシンプルなものが多い。看板メニューの1つが、その日の天然鮮魚。日替わりのお造りや、網焼きで提供する。ある日のお造りは、「穴子焼霜」(890円)、「金目鯛」(920円)、「瀬つき鯖」(950円)、「お造り三種盛り」(1900円)など。お造りには海塩を添える。

ご当地お野菜と銘打った、愛媛の伊予ナスや、京都の万願寺トウガラシ、徳島の金時サツマイモなどのブランド野菜は、網焼きにしたものが各380円。野菜類は、雪塩と合わせて提供。


手前は「お造り盛り合わせ5種」(2520円)。奥は、「黒毛和牛ロース」(80g、1530円)。カットして網焼きしたものを提供。左にある卓上塩セットが添えられる

また、同じく網焼きした熊本牛には、熊本産の塩を推奨するといった具合で、料理と塩のマッチングを楽しんでもらう趣向だ。時には、地酒と同じ土地の塩をサービスすることもある。

「まず塩で味わって頂きたいので、豆腐や刺身なども塩で試してから、醤油で味わうように提案しています」と、同店店長の加治雅子さんは語る。塩の紹介や、ラベルを見せるなどの工夫をしているので、塩をきっかけに、スタッフとお客との会話がはずむこともあるという。


(左)海岸をイメージし、白砂を敷き詰めたアプローチ
(右)外観。なんば駅から徒歩3分程度。老舗が多いエリアだ

割烹クラスの料理を居酒屋価格で提供するというコンセプトのため、原価率は35%と少々高めで、可能な限り良いものを仕入れる努力をしている。

客単価は3800円で推移。30代後半のOLや会社員を中心とした幅広い層のお客を集めることに成功している。


店舗DATA

大阪市中央区道頓堀2-2-7 道頓堀ビル1F
TEL:06-6211-6261
2006年5月11日開業●店舗面積/15坪(49.5m2)●席数/26席●営業時間/17:00~翌1:00(L.O.24:00)、月定休●スタッフ数/4人(ピーク時)●客単価/3800円●原価率/35%●人件費23%●1日の客数/31人●月商/300万円


※この記事の情報は、2006年9月現在のものです。変更されている可能性がありますのでご注意ください。