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知っておきたい店情報

居酒屋メニューもある寿司店

Ichiz(寿司店、富山県富山市)

2006年11月10日

文=佐藤 千秋
写真=堀 勝志古

おまかせの「にぎり盛り」。これだけのネタを揃えても2000円ほど

富山市内の古くからある繁華街、桜木町にある寿司店「Ichiz」は、15坪18席で月に500万円の売り上げを誇る繁盛店。経営者の丸本浩史氏は、「価格を低く設定しすぎて、利益率は高くない」と、謙遜する。

富山市では、富山駅前にチェーン系の居酒屋が多数進出して“駅前戦争”が勃発し、桜木町は相対的に地盤沈下しつつあるが、クラブやスナックが600軒ほど集まっている。ここに飲みに来るお客が小腹を満たしに、まず「Ichiz」に立ち寄る。女性客を伴ってくる男性が多いので男女比率は半々。客単価は、5000~6000円。


モンゴルの岩塩で食べる「エビ団子揚げ」(600円)。タラのほかに豆腐や山芋を入れ、独特の食感を出している

「自分やスタッフと同世代である20~30歳代のお客様に気軽に利用してほしかった」と、安価な価格設定の理由を説明する。しかも、すべて価格を明示し“時価”はない。トロは1貫700円だが、名物の白海老やウニ、イクラは200~300円台と安い。

安いだけではなく、品質にもこだわる。例えば、生ビールの泡がうまくできないと、原価率上昇を承知の上で、捨ててつぎ直す。

寿司以外にも同店名物の「エビ団子揚げ」(600円)、「海鮮焼き串」(200円~)などを揃え、居酒屋的な利用もできる。


(上)店内はL字型のカウンターのほか、個室が3つ
(下)外観。壁には店からのメッセージが書かれている

丸本氏は、ほかに「薩摩地鶏鶏春」、「らーめん 小鉄」などの飲食店を手掛けている。どの店も月坪20万円以上の売り上げを上げている。「うちの店は、知り合いが自分や店のスタッフと話をしたくてやってくる。ここで寿司を食べた後、ほかに飲みに行き、シメにまたうちのラーメン店に来てくれる人もいる」(丸本氏)。

丸本氏は岡山出身でありながら、富山にとけ込み、多くの仲間を作っている。一緒に働くスタッフらは丸本氏の人柄にほれて集まってきた。それぞれの夢や希望を聞き、様々な業態の店を出店したのだ。


店舗DATA

富山市桜木町11-12 中央パーク1F
TEL:076-422-2622
2004年11月開業●店舗面積/15坪(49.5m2)●席数/18席●営業時間/18:00~翌3:00、日定休●スタッフ数/3人●客単価/5000~6000円●月商/500万円


※この記事の情報は、2006年9月現在のものです。変更されている可能性がありますのでご注意ください。