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知っておきたい店情報

国産寒天にこだわった新感覚の和風デザート

木花(国産寒天デザート専門店、東京・吉祥寺)

2006年12月15日

文=やぎぬま ともこ
写真=高瀬 信夫

看板商品は新食感の羊羹シリーズ。定番は白あんとクリームチーズという意表をついた組み合わせの「心のしずく」(1800円)。後味の良さを考えて、隠し味に梅酒とスダチのしぼり汁を入れた。季節もので、「カボチャとクリームチーズ」、あんとチョコレートを合わせた「ショコラ」が登場する

信州特産である天然角寒天100%にこだわった寒天デザート専門店「木花」が東京・吉祥寺にオープンした。

長野県で旅館やホテルなどの観光業を営む若松弓美子さんは、かねてより東京でのビジネス展開を考えていた。業態はブームとしてのダイエットやヘルシーに便乗することなく、地元特産の本物の寒天の良さを伝えるデザート店と決めていた。

最近では、和菓子作りでも粉寒天の使用が増えてきたが、「木花」が頑固なまでにこだわったのは、昭和12年創業の「イリイチ小池商店」が無添加、無漂白、無着色の昔ながらの製法で作った国産寒天100%の角寒天を使うこと。商品コンセプトは「伝統的な和菓子とは一線を画す新しいスタイルの寒天デザート」だ。

(左)海水の塩分と天然のミネラルを美味しく味わえる「海水シリーズ2個セット(koshiとshiro)」(680円)。海水は石川県の輪島から取り寄せている
(右)店名の「木花」は、浅間大社・木花之左久夜昆売命(このはなのさくやひめのみこと)よりつけられた

商品開発を担当するのは、人気創作料理店「月」の総料理長である下村邦和氏だ。下村氏は“和の創作デザート”を得意とし、柔軟な発想力を発揮して、本誌主催の「メニューグランプリ」で準グランプリ・ベストレシピ賞を受賞するほか、何度も優秀作品に選定されている。

売り出し直後から普段甘いものをあまり食べない層からも評判を呼んだのが、看板商品の羊羹「心のしずく」。ムースのように軟らかくて弾力がある新食感が特徴だ。銀手亡(白いんげんの一種)の風味を妨げない程度にバニラの香りをつけ、軟らかく仕上げるために小麦粉を加えている。いわゆる練り羊羹とは異なる仕上がりだ。

海水を味付けに使ったデザートも人気だ。甘みの中に旨みのある塩気が感じられる。こしあんの「koshi」と、しろあんの「shiro」の2種類をセットにして販売している。

今後は第12回のメニューグランプリで金賞を受賞した「雪の花」にアレンジを加えて、食べ歩きできる寒天スイーツも販売する予定だ。


店舗DATA

東京都武蔵野市吉祥寺本町1−1−7
TEL:0422−20−8322
2006年9月17日開業●店舗面積/3坪(9.9m2)●営業時間/11:00~19:00、無休●スタッフ数/2人●客単価/1200~1800円●目標月商/400万円●設計・施工/自社


※この記事の情報は、2006年10月現在のものです。変更されている可能性がありますのでご注意ください。