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知っておきたい店情報

ランチが話題の本格的な日本料理店

北新地 穂の河(日本料理、大阪・北新地)

2007年1月12日

文=佐藤 千秋
写真=太田 未来子

ランチタイムに出す「松花堂弁当」(松1500円)。インターネットで案内するほかは、ビルの入り口に看板を出す程度だが、口コミで広がり人気を博している

「北新地 穂の河」は若いサラリーマンやOLの間で話題になっている本格的な日本料理店だ。ランチタイムに提供される「松花堂弁当」(松1500円、梅900円)が人気を呼んでいる。「良い食材を使った、美味しいお弁当がこの値段で食べられるのは、とてもお得」と言うが、それもそのはず。食材は、鮮度が問われる生もの以外は、前日の夜の料理用に仕入れたものを使っている。

経営者の内海隼人氏は、「ランチタイムのお弁当は戦略メニューと位置づけている。提供価格はほぼ食材原価と言っていいくらい」。利益分は宣伝費と相殺と考えているのだ。一般には、高級店ほどランチ営業と夜のお客は異なるとも言われている。

だが、「穂の河」の場合は、「夜に接待など、社用で使ってくださるお客様から、『うちの秘書に薦められて』と、予約していただいている」(内海氏)。


「会席くづし」(3000円、5000円)から。夜はコースのほか、一品料理にも対応する

夜の営業時間は予約で満席になり、フリーで訪ねても断られることが多く、「一見さんお断り」と誤解されることもある。この夜のお客の3割は、会社の若手に紹介されて通い始めた。

飲食店の利用経験が豊富なエグゼクティブを、満足させる仕掛けも万全だ。コース料理は週替わりで、内海氏と同店の店長、姉妹店「割烹 穂の河」の店長の3人で、「今週の料理は、先週のものよりお値打ちと言われたい」という目標の下、季節の食材を使いつつ企画している。

また、ホールでの接客を料理人に任せているサービスが特徴的。「2週間交代で厨房とホールをローテーションさせている。料理人なら仲居以上に料理の説明を詳しくできるし、気持ちも入る。お客様からも好評だ」(内海氏)。


料理人と対面するカウンター席のほか、座敷やテーブル席など様々なタイプを用意

スタッフの数も70坪(231m2)、74席で、14人と多め。だが、内海氏は「20人がベスト」と、接客体制の面で一層の充実を図ろうとしている。


店舗DATA

大阪市北区堂島1−4−2 ビールディング北新地4F
TEL:06−6345−3335
1998年8月開業●店舗面積/70坪(231m2)●席数/74席●営業時間/11:30~13:30、17:00~23:00、土17:00~23:00、日祝休●スタッフ数/14人●客単価/昼900円~1500円、夜1万5000~2万円●月商/1500万円●原価率/約40%●設計・施工/ヤシマ(TEL:06−6364−5212)


※この記事の情報は、2006年11月現在のものです。変更されている可能性がありますのでご注意ください。