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知っておきたい店情報

多店舗展開を進めるワンコインラーメン店

ラーメン まこと屋 心斎橋店(ラーメン店、大阪・心斎橋)

2007年2月9日

文=佐藤 千秋
写真=上原 勇

人気メニューのラーメンと半チャーハンのセットは690円。ラーメンスープは、「鶏醤」(左)か「牛醤」(右)のいずれかを選べる。カップル客がそれぞれを注文して、交換しながら食べる姿も見かける

この大阪・心斎橋店のほか、関西圏に、8店のラーメン店を経営する笠井政志氏。19歳から牛丼店で働き、25歳の時に独立してラーメン店の経営を始めた。

「個人的に知り合った、芸人の島田紳助さんがポンと開業資金を出してくれたので」。1999年、大阪・福島に「フカヒレヤ」という名のフカヒレラーメン店を開店した。開店当初は好調だったが、3カ月もすると、客足がまばらに。「『フカヒレラーメン』の価格750円は高すぎた。常に食べるラーメンの価格ではない。この値段だと入れられるフカヒレの量も少ないし」。

試行錯誤の末、別のラーメンを開発し、2002年に心斎橋店を含む全店を「まこと屋」に変え、独自のスープの店として本格的に多店舗展開を始めた。


スープは市販品をベースにするが、独自に手を加えることで、同店ならではの美味しさをプラス

清湯スープに白菜を入れた「鶏醤ラーメン」、牛骨を20時間煮込んで焦がしネギを入れた白湯スープの「牛醤ラーメン」とも、価格は490円。「毎日でも食べに来られる価格はワンコイン。味も食べ飽きないあっさり目にしています」(笠井氏)。

「大阪では700円台以上はハレのラーメン。300円台以下の低価格店もあるが味はいま一つ。二極化する中で、程良く安く、美味しさも追求することで、うちの店固有のお客様をつかめたと思う」。(笠井氏)。

美味しさと価格のバランスをとるため、市販のスープを使っているが、調理工程の3割程度は店で手を加えている。市販品を使うもう一つの理由は味がブレにくくなるからだ。


店内1階はカウンター席、2階はボックス席中心のレイアウトになっている

「半チャーハン」とラーメンのセットメニューも690円と700円以下に抑えて、人気メニューになっている。

法人化した2003年からは、島田氏への返済を開始。現在は、台湾に合弁で出店を計画中だが、国内展開は2010年までにFCを含めて30店舗まで広げるという目標を掲げている。


店舗DATA

大阪市中央区心斎橋筋2-6-16
TEL:06-6484-2058
2000年7月開業●店舗面積/44坪(145.2m2)●席数/61席●営業時間/11:00~翌3:00、無休●スタッフ数/18人(延べ)●客単価/750円●月商/500万円(8店合計で、2900万円)●原価率/35%●人件費/25%●経営/マコトフードサービス●設計/アトリエ シオン(TEL:0792-38-3922)●施工/トータル設計(TEL:06-6203-5951)


※この記事の情報は、2006年12月現在のものです。変更されている可能性がありますのでご注意ください。