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知っておきたい店情報

気楽にワインを味わえる立ち飲み業態

BISTRO BAR NAKANOYA(立ち飲みワインバー、大阪・淡路町)

2007年3月9日

文=佐藤 千秋
写真=上原 勇

手前から時計回りに「ムール貝のマリネ」「リヨネーズポテト」「お野菜のピクルス」「チキンの煮込み バスク風」「ラタトゥイユ」。すべて価格は400円

大阪・中之島と船場のほぼ中間にあるオフィス街に、ワインを主体にした「BISTRO BAR NAKANOYA」をオープンしたのは、ワインウエアハウス(大阪市西区、清水浩雄社長)。同社は、飲食店とワイン販売を組み合わせた複合店「ワインウエアハウス/CORAZON VINO」(大阪・福島、231m2)や「Nord WINEWARE HOUSE ~NU chayamachi~」(大阪・茶屋町、188m2)を運営している。

「1998年のワインバブル後から落ちているワイン需要を再び高めたい」と考えている清水社長は、お客がより気軽に利用でき、より低コストで出店・運営できる業態の研究・開発をここ数年、進めてきた。その成果が、「NAKANOYA」だ。


ダッチオーブンで調理して出す「茶美豚ソーセージのシュークルート」(右、1000円)と「牛のモツとヒヨコ豆の煮込み」(左、1000円)。奥は、泉州・犬鳴き温泉の豚を使った「犬鳴き豚の自家製生ハム」(500円)

座面の高いハイスツールなども置いているが、雰囲気はいわゆる立ち飲み店だ。ドリンクはグラスワイン(500~600円)のほかビールなども揃えているが、つまみはワインとの相性がよいフランス・バスク地方の田舎料理。その日ごと、市場に安く出ている食材を仕入れ、その日のうちに調理して売り切るというスタイルで、低価格に抑えている。だが、「ワインは料理がしっかりしていないと売れない」という経験則から、調理の手間を惜しまず、豊富なメニューを揃えている。

また、特注で作った1~2人用のダッチオーブン(600cc)で調理した料理も同店ならではのものだ。「ダッチオーブンに入れたまま提供すれば、キャンプのようなカジュアル感が出る」というのが、発想の原点だ。


(左)カウンターやテーブルは立ち飲みスタイルに合わせた高さだが、お客を気遣ってハイスツールも入れた
(右)店内の様子がよく見える、ガラスを多用したエントランス

ワインの販売量を増やしたい清水社長はさらなるアイデアを温めている。「立ち飲みスタイルの店では、ワインはグラスでの注文になりがち。ボトルの注文に誘導するため、飲み残した分を持ち帰れることをアピールしていきたい」と次の展開を考えている。


店舗DATA

大阪市中央区淡路町1-2-10 1F
TEL:06-6204-0705
2006年5月開業●店舗面積/18坪(59.4m2)●席数/27席●営業時間/11:00~14:00、17:00~24:00、日祝休●スタッフ数/3人●客単価/2800円●月商/350万円●原価率/33%●人件費/25%●経営/ワインウエアハウス●設計・施工/セネカ工業(TEL:06-6543-3636)


※この記事の情報は、2007年1月現在のものです。変更されている可能性がありますのでご注意ください。