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知っておきたい店情報

30種の自家製果実酢で作るサワードリンク

まるさんフーズ(カフェ、東京・下北沢)

2007年3月30日

文=やぎぬま ともこ
写真=高瀬 信夫

(右から)寒い時期に登場するホットビネガードリンク「ショウガハチミツ」(650円)、パイナップル酢と牛乳、ココナッツリキュールを合わせた「マリブパイン」(750円)、「柚子ミントソーダ」(750円)、「ローズヒップピーチ」(700円)、サイダー割の「青シソ黒酢」(580円)

4年前のオープン以来、旬の果物を使った自家製の果実酢から作るサワードリンクが評判となり、東京・下北沢を代表するカフェとなった「まるさんフーズ」。リンゴやイチゴをはじめ、アンズ、ラズベリー、パイナップル、プルーンなど、約30種類の果実酢は、サイダー(580円)、ミルク割・豆乳割(600円)、サワー(700円)で注文ができる。

果実酢は、果物や野菜、氷砂糖を酢に入れて漬け込む。中には素材によって配合を変えたり、黒酢を隠し味に加えたりと創意工夫をこらしてレシピを開発している。

「開業当時、リンゴとイチゴ、2種類の果実酢を漬け込んでいたのが評判になったので、だったらこんなフルーツでもできるんじゃないかと試すうちに、どんどん数が増えていったんです」と佐藤正文店長は話す。店内の棚に、果実酢の容器がずらりと並んだ様子は圧巻だ。


(左)気取らず落ち着ける店内
(右)「じゃこ山椒のオムライス グリーンピースのソース」(800円)、「冬野菜のサラダ バーニャカウダ風ドレッシング」(780円)

果実酢造りの醍醐味は素材によって思わぬ風味が出たり、発酵による味の変化が楽しめる点。お客とスタッフの距離感が短い同店では、お客のアイデアを生かして新しいメニューを作ることもしばしばだ。

このサワードリンクは店のメインメニューともいえるものになっており、来店客の5割以上は注文するという。

スイーツにも酢を使ったメニューがある。リンゴ酢のガトーショコラ、ショウガのスコーンなどがそれ。こうしたビネガースイーツも、体に良さそうと人気を呼んでいる。


店内の棚には自家製の果実酢がずらりと並ぶ

女性に支持される理由はもう一つある。「じゃこ山椒のオムライス グリーンピースのソース」や、「鍋焼きライスきしめん」など、和食をアレンジしたしっかりした食事も用意されているところだ。

マイリビング、マイキッチンと呼びたくなる、地元に密着した店だ。


店舗DATA

東京都世田谷区北沢2-8-5 ANビル3F
TEL:03-3485-3838
2002年12月3日開業●店舗面積/15坪(49.5m2)●席数/25席●営業時間/12:00~翌3:00、日のみ~24:00、無休●スタッフ数/6人●客単価/昼1000円、夜2000円●1日の来客数/50人●原価率/30%●経営/川口裕彦●設計・施工/自社


※この記事の情報は、2007年2月現在のものです。変更されている可能性がありますのでご注意ください。