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知っておきたい店情報

ファミリー客にも人気の“鉄カフェ”

鉄カフェ(カフェ、大阪・天王寺)

2007年8月3日

文=羽野 羊子
写真=福山 英明

運転は30分で300円。2階のジオラマには、夜明けから日没まで再現できる「全天候型」の照明が付き、雰囲気たっぷり。「ガタン、ゴトン」という車輪音や「次は○○駅~」などのアナウンスのBGMも、臨場感を盛り上げる

メイドカフェに編み物カフェ……。少し前から“テーマカフェ”が増えている。その多くは、一部のマニアを対象にした店だ。

この「鉄カフェ」も、そうした「マニア限定」カフェだと思っていたら、これが全然違う。コーヒーを飲みながら大がかりなジオラマに鉄道模型を走らせることができるこの店には、鉄道マニアだけでなく、親子連れも多い。休日には行列ができ、その九割が親子連れだ。

「以前は、完全にマニア向けの店でした。スタッフも全員男性で、ちょっと入りにくい雰囲気でしたね」と振り返るのは、藤川梨絵マネジャー。

昨年11月、客層を広げようと決断したオーナーが、スタッフを全員女性に入れ替えた。内装も明るい空色の壁紙に張り替えるなど、「マニア向け」の雰囲気を一新。それを境に、次第に親子客が増えてきたという。


(左)店内には鉄道ファンのお客から譲られた「鉄道グッズ」がぎっしり
(右)メニューは、オムライスやナポリタンなど、“喫茶店メニュー”が中心。フードとドリンクのセットは800円

面白いのは、その時に就任した藤川マネジャーをはじめ、スタッフたちは「鉄道マニア」ではないことだ。

「でも、それがかえって良かった。私たちよりお客様の方が詳しいから、自然とお客様に、鉄道について聞く機会が増える。すると、みんな嬉々として教えてくれる。スタッフとお客様が無理なくコミュニケーションできるんです」。

こう語る藤川マネジャーは、「スタッフとお客」だけでなく、「親と子」の触れ合い作りにも貢献する店にしたいという。「家族で過ごす時間が少なくなっている時代。この店で一緒に鉄道模型で遊ぶことで、親子の思い出を作ってほしい。それがこの店の、一番の目的です」。


(左)電車のヘッドマークが目を引く外観
(右)1階のジオラマはスタッフ全員で手作りした力作

今月中には北新地に、ちょっと大人向けの「鉄バー」がオープン。さらに7月には岸和田市にFC1号店もオープン予定。今後は料理にも力を入れ、「鉄バー」では食堂車のメニューを取り入れるという。


店舗DATA

大阪市天王寺区大道4-3-18
TEL:06-6773-1544
2006年2月開業●店舗面積/10坪(33m2)●席数/28席●営業時間/平日12:00~22:00、土日祝12:00~20:00、月曜休●月商/200万円●スタッフ数/9人●経営/テラ・ステーション


※この記事の情報は、2007年6月現在のものです。変更されている可能性がありますのでご注意ください。