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知っておきたい店情報

材料費ゼロ! 100%“ゴミ”で作った店!?

「Label cafe tetote(レーベル カフェ テトテ)」(カフェレストラン、大阪)

2007年8月24日

文=中野 恵子
写真=水野 浩志

メーカーからもらった廃材だけで作った店舗。壁は木材会社から、ソファーは帆布会社といった具合。“材料”をもらった会社は10社に上る

壁もソファーもテーブルも、全部タダ! 材料費ゼロで作った店が、ここ「Labelcafe tetote」。店舗デザインなどを手がけるレーベル クリエーターズが作った直営店だ。

同社はデザイナー活動をするうちに、様々なメーカーから大量の端材がゴミとして処分されている現状に目を向けるようになり、3年ほど前に木材や帆布製品メーカーから端材をもらい受けることを始めた。

当初は、それでアート作品を作って展示したりしたが、「“実用品”として現場で生かせるものを」との思いから、店舗の内装に取り入れるようになった。


入り口の柵も廃材だ

丸い木材から一定以上のサイズの板を切り出した後の端材は壁に、バッグなどの布製品を作った残りの端布はソファーに、といった具合。「金属板の抜き型を間仕切りに使えば面白いインテリアにもなる。廃材といっても、質の高いものばかり。使い方次第で生きる」と岩本勝也CEO。「Label cafe tetote」はその集大成ともいえる店で、いわば同社のショールームだ。

仕入れ先は建築構造材を扱う会社や帆布製品メーカー、繊維会社、タイルメーカーなど13社で、現在も拡大中。いずれも中小規模の会社で、自然素材を生かし、こだわりのある製品を作っているところだ。

「こうした店舗で提供する料理は、やはり素材の良さを生かしたものでなければ」と、食材も厳選している。


(左)箸置きやコースターも「廃材の廃材」で作る
(右)料理も素材にこだわる。手前は、濃厚な味わいが特徴の山梨の野菜を使い、オリーブオイル、塩、コショウでシンプルに仕上げた「東八野菜を使ったバーニャカウダー」(980円)

知り合いだった近隣のビストロのシェフに総料理長を依頼。味わいが濃厚な山梨の「東八野菜」や「富士あさぎり高原放牧豚」を使用し、「17種類の旬野菜のガスパッチョサラダ」(900円)、「骨付きスペアリブの黒ビールとはちみつの煮込み」(900円)など、素材の味を楽しめるメニューを提供する。

少しずつ認知も広がり、廃材を生かした店作りの相談も舞い込むようになっている。


店舗DATA

大阪市北区西天満1-1-11 レーベルビル
TEL:06-6366-1185
2007年4月15日開業●店舗面積/16坪(52.8m2)●席数/18席●営業時間/11:30~23:00、日休●客単価/昼1000円、夜3500円●1日の来店客数/約40人●月商/約200万円●原価率/30%●スタッフ数/5人●経営/レーベル クリエーターズ


※この記事の情報は、2007年7月現在のものです。変更されている可能性がありますのでご注意ください。