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知っておきたい店情報

冷や奴だけで6種類!「豆腐ブッフェ」

「美味創菜 京とうふ 衣の郷」(ブッフェレストラン、大阪府箕面市)

2007年10月15日

文=羽野 羊子
写真=福山 英明

この日、目玉の「お豆腐」は、「胡麻」「南京」「青豆」「黒豆」「ざる」の5種類。毎朝京都の老舗豆腐店「京とうふ 藤野」から直送される

大阪・北摂で最大級の郊外型ショッピングモール「箕面マーケットパーク ヴィソラ」。家族客でにぎわう週末と、それほどでもない平日との落差が大きい印象だ。だが、週末はもちろん、平日も昼は常に行列ができる人気店がある。自然食ブッフェ店「美味創菜 京とうふ 衣の郷」だ。店内には豆腐をメインにした創作料理が80種以上並ぶ。

「最近は自然食ブッフェも珍しくない。そこで他と差異化するため、以前から親しくしていた豆腐店『京とうふ 藤野』の豆腐を目玉に持ってくることにした」と代表の古川健吾さん。


(左)広い店内には、豆腐をメインにした和食ベースの創作料理が80種以上。豆腐料理だけで25~30種ある
(右)「京とうふ 藤野」直送の「けんこう仕込豆乳」。常にお客が集まる人気メニューだ

毎朝、京都から直送される豆腐は、冷や奴だけで6種類ある。「手間のかかる豆腐を『京とうふ 藤野』さんが手作りしてくれるから、ほかの料理を店で手作りできる」と古川さんが言うように、料理のほとんどが店内で調理したものだ。「ブッフェって品数は多いけど、冷凍品ばかりで味はイマイチ」という先入観もあるようだが、それを覆す「手作りの美味しさ」も、お客を引きつける理由の一つだろう。「“カッコいい”料理ではなく、土くさい手作りの料理がウリ」(古川さん)なのだ。

古川さんは「飲食店の経営自体は初めて」というが、フランチャイズ展開のコンサルタントをはじめ、飲食業界で12年間働いてきた「飲食のプロ」。その経験が生き、初出店にして月商1500万円の繁盛店を生んだ。ちなみに、料理のレシピも古川さんが作っているという。


(左)箸袋の裏には、古川さん自作の詩「おとうふ主義」が書かれている
(右)入口の壁にある、人形作家、石井美代子さんの作品「昭和の子どもたち」をモデルに描かれた絵と文章が目を引く

スタッフはすべてパート・アルバイト。これも、古川さん流の経営術。シェフを雇わずとも、きちんと教育すれば未経験者でも美味しい料理が作れることを、コンサルタント時代の経験で知っているからだ。

「意外とアトピーの子供客が多い」ことから、今後は、アレルギー対策にも力を入れていきたいと言う。


店舗DATA

大阪府箕面市西宿1-13-10 箕面マーケットパーク ヴィソラ EAST-2 1F
TEL:072-727-7727
開業/2006年11月1日●店舗面積/100坪(330m2)●席数/132席●営業時間/<平日>昼11:00~15:00、夜17:30~22:00、<土日祝>昼11:00~16:00、夜17:00~22:00●客単価/1600円●1日の来店客数/平日220人、土日祝500~550人●月商/1500万円●原価率/38%●人件費/21%●スタッフ数/40人●経営/サンフラワーダイニング


※この記事の情報は、2007年9月現在のものです。変更されている可能性がありますのでご注意ください。