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知っておきたい店情報

美味しいパン+カフェで地元の女性の“第2の食卓”

「MIA'S BREAD(ミアズ ブレッド)」(ベーカリー&カフェ、奈良市)

2008年1月21日

文=やぎぬま ともこ
写真=水野 浩志

看板メニューの「月替わりサンドセット」(1050円)

田舎の田園風景の中にたたずむ「MIA'S BREAD」の前には、朝から車がズラリ。天然酵母パンを看板商品に、女性ならではの感性・目線で作られた店は、主婦にとって自分の家庭の延長上にある“マイカフェ&マイキッチン”として大人気だ。

人気の理由は、カラダに優しく美味しいパンが買える、温かい生活感が感じられる居心地の良いカフェがある、お得なセットメニューがある、ということ。しかも、価格はいたってお手頃。女性が考える「こんなお店があったら」が具現化されているのだ。

パン店は自宅の玄関を改装したスペース。カフェは今年の夏、フリースペースだったところに作った。古き良きアメリカを感じさせる雰囲気だ。


(左)オーナーの森田さんが高校時代から作り続けてきたパンを近所で配るうちに口コミで評判となり、配達を開始。その後、お客の要望から1997年に店舗をオープンした
(中)玄関を改装してパン販売スペースに
(右)ホカホカの網焼きマフィンや人気の巻きパンをセットにしたモーニングセット(「網焼きマフィンセット」600円など)も提供

お昼近くになると続々とランチ目当てのお客がやってくる。カフェのカウンターには、多彩な月替わりサンドやスコーン、ベーグルが並ぶ。サンドイッチは単品で220~380円。セット(1050円)なら、3種類のサンドイッチにスコーン、ハーブ入り紅茶(ポット)が付く。料理は低オイル、低塩を心がけ、ナッツやドライフルーツを組み合わせるなど、アイデア満載。

自慢の天然酵母パンにも、主婦の目線でサイズや味付けにひと工夫加えている。例えば、田舎パンは切らなくてもすむよう、細長いサイズに焼き上げる。

(左)天然酵母パンはネットでも販売しており、「かぼちゃのブルマンブレッド」は数秒で完売するほどの人気
(中・右)カフェと番号札

元デザイナーであるオーナーの森田三和さんは「メニュー作りはデザイン」と話し、色やバランスなどにも配慮。パンでも“驚き”を提供していきたいという。

パンの販売時は、整理札を配る。お客は自分の番号を呼び出されるまで、カフェでお茶を楽しんだりしながら待つ。

来店客は80%が女性。地元で“コミュニケーションの場”となっている。また、サンドイッチなどの商品は県庁などへも配達し、販路を広げている。

店舗DATA

奈良市佐紀町2406-1
TEL:0742-36-1298
1997年3月開業●店舗面積/25坪(82.5m2)●席数/カフェ20席、テラス10席●営業/パン店11:30~18:30、カフェ9:00~17:00、日祝月休●客単価/パン店800円、カフェ1000円●1日の来店客数/60人~●月商/約200万円●スタッフ数/パン製造2人、カフェ2人●経営/個人


※この記事の情報は、2007年11月現在のものです。変更されている可能性がありますのでご注意ください。