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知っておきたい店情報

淡路島の絶品ご当地バーガーに行列

「淡路島バーガー」(ハンバーガー店、兵庫県西宮市)

2008年8月25日

文=羽野 羊子
写真=水野 浩志

メニューは基本的に「淡路島バーガー」1種類(ラージ650円、レギュラー500円)。ベーコンやオニオンリングなどのトッピングで変化をつける。ドリンクは、コーラやラムネのほか、ハワイのコナビールも

川沿いの路地にある質素な“小屋”は、行列のできる大人気店だ。「淡路島バーガー」は、淡路島の食材をふんだんに使ったハンバーガーの店で、バーガーメニューは「淡路島バーガー」ただ一つ。それでも平日は150~200個、週末は300個を売り上げる。

店主の越栄 基(こしえ もとい)さんは淡路島出身ではないが、雑貨の卸業を営んでおり、仕入れでたびたび淡路島を訪れていた。「そうするうち、淡路島の食材の美味しさにとりつかれてしまって。有名な玉ネギのほか、トマト、レタス……。『これでハンバーガー作ったら、うまいやろな』と思いついたのがきっかけです」。

(左)玉ネギはもちろん淡路島産。炒めることで甘みが増す。レタスやトマトなども淡路島産の有機野菜を使用
(右)鉄板ではなく、直火グリルでパティを焼く。余分な脂が落ちて軽やかな味わいに

以前からハンバーガー店を食べ歩いていた経験から、「うまさのポイントは、バンズと具材の調和にある」と感じていた越栄さんは、知人の製パン店に「具材と同じ程度の硬さになる」特製バンズを依頼。軟らかすぎると具材の食感だけが残ってしまうからだ。また具材を挟む面を軽くあぶることで、時間がたっても具材の汁などが染み込まないよう工夫した。

また、つなぎを一切使わず、粗びきビーフと淡路玉ネギだけで練り上げたパティは、淡路の天然塩をふりかけて網焼きする。余分な脂肪分が落ちるので胸焼けせず、年配客にも好評だ。「ハンバーガーは若い人向きの食べ物というイメージを覆したかった」と越栄さん。

(左)「店がなさそうな場所にあった方が楽しいのでは」と、あえて大通りから外れた川沿いにオープン
(右)店は、ハワイの田舎にある「ダイナー」をイメージし、野菜倉庫を自分たちで改装。質素だが開放的な空間

淡路玉ネギはトッピングにも使用。バンズと具材のバランスを壊さないよう、ソースも辛さを抑えたものを手づくりし、風味の強いピクルスやマスタードは使わない。ほおばったとき、すべての食材が調和して一体となるようにするためだ。

今後は淡路島特産のビワを使ったデザートも計画中だが、ハンバーガーのメニューを増やすつもりはない。「自分ができる範囲でやっていきたいから、今後も淡路島バーガー1本です」。

店舗DATA

兵庫県西宮市池田町4-1
TEL:080-3036-4373
2007年4月25日開業●店舗面積/9坪(29.7m2)●席数/6席●営業時間/11:00~20:00、水休●客単価/約1000円●1日の来店客数/平日100人、土日150~200人●月商/250万円●原価率/40%●スタッフ数/3~5人●経営/個人

※この記事の情報は、2008年7月現在のものです。変更されている可能性がありますのでご注意ください。