「日経レストランONLINE」は、「日経レストラン」の休刊に伴い、3月末日をもって更新を休止することになりました。長らくご支援を賜りました皆様に厚く御礼を申し上げます。

知っておきたい店情報

名物は土鍋入りハヤシライス 洋食仕立ての本格フレンチ

洋食劇場 ブレジェール(洋食・西宮市)

2008年12月19日

文・写真=宇山 恵子

「絶品ハヤシライス」(1800円)。デミグラスソースは胃にもたれないよう小麦粉を一切使わずにとろみを出す。但馬牛は赤身の旨みと歯ごたえが絶妙のA4ランクを使用

本物のフランス料理を気軽に味わえる店として、地元の人々で連日大にぎわいの洋食店「ブレジェール」。30年以上、大阪や神戸のホテル・レストランで活躍し、日本エスコフィエ協会*の会員でもある藤原正美さんが、13年前にオーナーシェフとしてオープンした店だ。「フォワグラなどフレンチの素材や技を使って、日本人にも馴染みやすい洋食を作り、『値段も敷居も高いフランス料理』のイメージを払拭したかった」と藤原さんは言う。

一番人気は「絶品ハヤシライス」(1800円)。4日間煮込んだデミグラスソースとシャキシャキした歯ごたえが残る淡路島の玉ネギ、パプリカ、ナス、そして但馬牛を使った本格派。土鍋に盛り付けてチーズをたっぷりかけ、オーブンで加熱してグツグツと煮立ったところに半熟卵を載せる。この半熟卵は、デミグラスソースとの相性もバツグンだ。最後に添える、あぶったローズマリーの香りが食欲をそそる。盛り付けも色鮮やか。食べる前から視覚、聴覚、嗅覚を刺激する一品だ。

「子供連れからお年寄りまで気軽にフランス料理を味わってほしい」と藤原さん(左)

フランス料理のような深い味わいと複雑な食感なのだが、横にはしっかりとご飯が並んでいるところは“洋食屋”。これが、人気の理由だ。ほかのメニューも、コロッケやオムライスなど馴染み深いものが多い。

店はカウンター越しに客席が見渡せるオープンキッチンで、藤原さんはお客の反応を見ながら料理を作る。「料理を運んだときにそれを見たお客様から『キャー、美味しそう!』なんて声を聞くと、拍手喝采された気分ですね」。お客の喜ぶ姿が何よりの原動力だ。週に1回新しいメニューを加えて「何度来ても飽きない店」を心がけている。

(左)「ブレジェール」とは「煮込み料理」のこと。ハヤシライスやカレー、コロッケ、カツレツなどは持ち帰りもできる。特製弁当も大人気だ
(右)店内には、エスコフィエ協会のメダルや会員証などが並ぶ。「この証に恥じない料理を作ろう」と、調理しながら見えるところに飾っているという

「ミュージカルやオペラを見るように、料理を楽しんでもらいたい」という藤原さん。芦屋や夙川のセレブからケータリングの注文も多い。

*日本エスコフィエ協会=日本を代表するフランス料理のシェフが、フランス料理の普及と発展や社会貢献を目指して活動する社団法人

店舗DATA

兵庫県西宮市霞町4-47
TEL:0798-36-1019
1995年4月開業●店舗面積/20坪(66m2)●席数/21席●営業時間/11:30~14:30(L.O.)、17:30~21:30(L.O.)、不定休●客単価/5000円●1日来店客数/40人●スタッフ数/4人●経営/個人

※この記事の情報は、2008年10月現在のものです。変更されている可能性がありますのでご注意ください。