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知っておきたい店情報

「早い! 安い!」で坪月商30万円 提供時間3分の“ファストフードとんかつ店”

坂井精肉店 イオン八千代緑が丘ショッピングセンター店(とんかつ店、千葉県八千代市)

2009年7月24日

文=大塚 千春
写真=室川 イサオ

一番人気の「肉厚! とんかつ定食」(690円)。ご飯と味噌汁、すりゴマ付き。

開店からたった1カ月で人気店となり、坪当たり月に約30万円を売り上げる店がある。ユナイテッド&コレクティブが手掛けるとんかつ専門店「坂井精肉店 イオン八千代緑が丘ショッピングセンター店」がそれ。安くてボリューム感があるメニューとスピード提供を売りにする。

かつメニューは、「肉厚! とんかつ定食」(690円)、「坂井特製! ソースかつ丼」(590円)など6種類。最も高くて790円だ。ボリューム感を出しながら低価格を実現できているのは、ブランド肉や高い部位にはこだわらず、米国産ロース肉のみを使用しているためだ。

どのメニューも注文を受けてからわずか3分(ピーク時以外)で提供するが、それが可能なのは、ベースとなるかつが全メニュー共通でロースのみのため、お客が店に入った段階で揚げ始めることができるから。一度、低温で半生状態まで揚げるという下準備をしてあるため、提供時には高温でさっと揚げるだけで済むことも大きい。おかげでお客の回転は良く、平均滞在時間は約20分だ。

(左)店舗外観。左手前がテイクアウト専門カウンター。(中)とんかつは、下揚げすることで提供時間を短縮。肉は1枚120~130g。(右)2番人気の「坂井特製! ソースかつ丼」(590円)。学生街の高田馬場店では、土地柄、とんかつ定食を650円、ソースかつ丼を550円に下げて提供している

一方、店内の雰囲気は、「客単価千数百円の銘柄豚使用をうたう専門店を参考にした」(同社スーパーバイザー・秋山修一氏)とワンランク上を意識。また、自家製パン粉を使用してこだわり感も打ち出し、安いだけの店ではないことをアピールしている。

同店では弁当やとんかつ単品などの持ち帰りメニューも好調で、売り上げの20%を占める。「片手間でやるのではなく、持ち帰り専用のカウンターまで設けているので、目を引くようだ」(秋山氏)と言う。

同社は同店を皮切りに、4、5月には、東京・高田馬場店(路面店)、千葉・イオン柏ショッピングセンター店(フードコート)を立て続けに開店。最終的には首都圏に200店舗の出店を計画している。

店舗DATA

千葉県八千代市緑が丘2-1-3 イオン八千代緑が丘SC 2F
TEL:047-407-3287
2009年3月開業●店舗面積/約27坪(89m2)●席数/50席●営業時間/11:00~21:30(L.O.)、無休●客単価/700円●原価率/37~38%●1日の平均来客数/380人●月商/約800万円●経営/ユナイテッド&コレクティブ