
アウトレットワインがウリのワインバー 価値と価格を楽しめる店作りで連日盛況
渋谷ワヰン酒場(ワインバー、東京・渋谷)
文=橋本 伊津美
写真=小川 玲子(料理、ワインボトル)、木村 輝(店内、黒板)
エチケットが破れたり傷付いたりしたものがアウトレットワインに。グラス売りが中心で、1杯300円台から
「世界的に評価が高いチリのエラスリスがグラスで430円! お値打ちだね」。黒板のワインメニューを見て感動の声も挙がるのが東京・渋谷のワインバー「渋谷ワヰン酒場」だ。安さの秘密は、“アウトレットワイン”。フランス、イタリア産などを常時15種類前後用意している。
同店で扱うアウトレットワインは、品質に問題はないが、流通の過程でエチケット(ラベル)に傷が付いたり、シミ、変色が生じたりして定価販売できなくなったもの。独自ルートから割安で仕入れており、一般的なレストランなどの半値近くで提供できる。
一般的に、アウトレットワインは、輸入業者が訳アリであることを説明した上で特定の顧客のみに販売したり、自ら主催する試飲会、社内教育などで消費したりすることが多く、流通が限定されている。同店のような形で提供するのは珍しい。
「渋谷ワヰン酒場」は店舗の企画・プロデュースなどを手掛けるスタジオナガレ(東京・新宿)が企画し、運営している。不景気の今こそ、良い物をリーズナブルに楽しんでもらいたいとオープンさせた。
お客に楽しんでもらうため、同店ではネット通販などでよく見られる、購入者が多いほど価格が下がる共同購入システムも採用。ビールを中心にワインなど同じ銘柄の注文が一定数量に達するとメニュー表示価格より1~2割安くなるようにしている。
「あと5杯○○の注文が入ると、既に注文いただいた方の分も会計時に1割安くなります」などとスタッフが拡声器で呼びかけるので、店内を盛り上げる効果も得られる。アウトレットや共同購入システム。単なる価格訴求ではないエンターテインメント性を盛り込んだ店作りはどんな業態にも参考になる。
(左)黒板に書かれたアウトレットワインのメニュー。ほぼ毎日入荷するので、ラインアップが書き換えられる。アウトレット以外のワインも赤白トータル40種類ある。(中央)京野菜を西洋風に仕上げた“京欧料理”を提供。「万願寺唐辛子 スペアリブの鉄板焼き」(手前、1100円)や「ムール貝、あさり、地蛤の白ワイン蒸し」(奥、1200円)。(右)この日の共同購入では「プレミアムモルツ」が2割引になるまであと5杯と呼びかける

店舗DATA
東京都渋谷区渋谷3-18-1 2F
TEL : 03-5464-9666●2009年7月開業●店舗面積/ 25坪(82.5m2)●席数/50席●営業時間/11:00~14:30、17:00~24:00、不定休●客単価/2500~3500円●1日の来店客数/100~150人
- 「雰囲気」を重視し、若者の来店を制限 プチリッチ感 が人気のカフェ(2010/02/05)
- 分煙に関する情報や機器の大型総合展示が初登場 求められる店舗環境の整備(2010/01/29)
- 決断のとき・八百八町代表取締役CEO 石井 誠二 編(2010/01/21)
- 四季で業態が変わる割烹 個性的なコンセプトで集客(2010/01/15)
- シンプルで低価格! 1台2役の端末(2010/01/07)
- 開業前より“シンパ”集めるイケメン揃いのカフェバー (2010/01/29)
- 「市場+飲食店」のハイブリッド業態で集客 (2010/01/22)
- 四季で業態が変わる割烹 個性的なコンセプトで集客 (2010/01/15)
- 1日3回業態を変更 連日10回転以上する繁盛店に (2009/11/27)
- 焼き野菜の専門店が登場 客席に「野菜畑」をレイアウト (2009/11/20)
- 期待を大きく超える安さとボリュームでサラリーマンの街を席巻する居酒屋グループ (2009/11/13)
- ミクニの新店は「東京食材」のフレンチ (2009/11/06)
- 2台のロボットが調理から漫談までこなすラーメン店 (2009/10/30)
- 昼のみ営業で月商400万円 物販・卸機能を持つ産地直送レストラン (2009/10/23)
- 炉端、串、寿司、小皿が楽しめる 大人気「リゴレット」の和食版 (2009/10/16)










