
昼のみ営業で月商400万円 物販・卸機能を持つ産地直送レストラン
Lonowa駒沢(産直レストラン、東京・駒沢)
生産者のネットワークを生かして、北海道や宮崎の物産展を行ったり、生産者自ら店頭に立っての試食販売イベントも行う。レストランでも期間中はその食材を使い、好評なら定番に
「ねっとり甘いこの付け合わせはジャガイモですか?」。「インカのめざめという品種で、1階のショップで買えますよ」。
一戸建て2階のレストランで提供される野菜やパンが、同じ店内で購入できる「Lonowa(ろのわ)駒沢」では、このような会話が交わされることが珍しくない。
レストランでは魚か肉、パスタのセットメニューを提供しており、平日は子供連れの母親たちや年配の夫婦連れで客席がいっぱいに。野菜嫌いの子供が「ろのわの野菜は美味しい」と言って食べるという声も聞かれる。
1階には約50軒の契約農家から仕入れる130品目もの野菜や加工食品の売り場、その野菜を使った洋風デリもあり、近所の住民が買い物に立ち寄る。
「ポークロースのソテーとフレッシュトマトソースのセット」。サラダと野菜入りのオムレツ、ドリンク、パンが付いて1500円
運営するろのわ(東京・世田谷)は、農産物の生産から流通、販売まで一貫体制で実施。熊本県に化学肥料不使用の小麦や米、雑穀など穀類の自社農園を持ち、自社の小麦をベーカリーに卸したり、契約農家から仕入れた野菜をイタリア料理店などに卸したりする事業も展開している。
澁谷剛社長は事業を通して、産地直送野菜は安定供給が難しく、また物流コストが個別にかかることなどが飲食店サイドのデメリットであることを実感。そこで、飲食店や小売り店が需給調整と物流拠点の役割を担えば問題が解決するのではと考え、同店を立ち上げたという。
月商はレストラン部分で400万円、小売りと卸で600万円。今後は、卸機能を強化し、1年後には小売りと卸で月商5000万円を目指す。同店は小売りや卸が売り上げの核となるビジネスモデルのため、そのまま参考にするわけにはいかない。しかし、食材にこだわっている店なら物販を絡めることで得られる相乗効果にも目を向けてみたい。
(この店は閉店いたしました。)
(左)人気の葉付き人参(中央)1階奥にはデリも。テイクアウトやイートインも可能。「産直焼き茄子と〆鯖のマリネ」(100g480円)など約20種類が並ぶ(右)午後7時までの営業ながら月商400万円のレストランスペース。10月からディナーもスタートしたいと澁谷社長

店舗DATA
東京都世田谷区駒沢5-1-3
TEL : 03-6411-6786●2009年5月開業●店舗面積/ 120坪(396m2)●席数/ 100席●営業時間/ 10:00~19:00、不定休●客単価/レストラン1200~1300円、物販1100~1300円●1日の来店客数/平日300人、土日500人●スタッフ数/ 12人●経営/ろのわ
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