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知っておきたい店情報

話題の「ツイッター」活用し、リピーター獲得に成功

豚組しゃぶ庵(しゃぶしゃぶ店、東京・六本木)

2010年5月7日
厳選した豚肉を使ったしゃぶしゃぶ。1人前4400円~(写真の豚肉は3人前)

厳選した豚肉を使ったしゃぶしゃぶ。1人前4400円~(写真の豚肉は3人前)

様々なメディアで取り上げられているインターネットのサービスtwitter(ツイッター)。ブログのような告知力があり、メールのように簡単にやり取りができるが、それらと異なるのは140文字しか書き込めないこと。この文字数制限により、思い付いたことをつぶやくように気軽に書き込めるため利用者が増えた。利用料金は無料。twitterサイトを運営する「ツイッタージャパン」へは月間で約470万人以上がアクセスする。

このtwitterを割引サービスやイベントの告知に使って集客につなげる飲食店が増加中だ。とりわけ店側が発信した“つぶやき”を携帯電話で受信し、店舗で表示して割引を受ける「ツイ割」は、ちょっとしたブームになっている。

そんな中、「twitterをクーポン代わりに使うのは危険」と警鐘を鳴らすのが「豚組しゃぶ庵」の中村仁社長だ。中村社長は、クーポン利用客は一見客にとどまる傾向があると分析。「twitterは店主をより知ってもらうためのツール」と考え、日々の生活や個人的に興味のある話題などを3年前からつぶやいている。それを読み、共感した人が、「この人の店なら行ってみたい」と来店。「豚組しゃぶ庵」はもともと連日満席の店だったためtwitterを始めても店の収益は微増にとどまったが、リピーターが大幅に増え、今では20%以上がtwitterで知り合った優良客だ。

「twitterに商売の匂いをさせるのは禁物。店主の思いを伝えてファンと知り合うツールです」と中村氏。

「twitterに商売の匂いをさせるのは禁物。店主の思いを伝えてファンと知り合うツールです」と中村氏。

「twitterの利用者は、初めての来店でも店に対して知識があり、すでにつぶやきのやり取りをした相手ならこちらもその好みが分かっているので、初来店でも常連客のようにもてなせる」と中村氏。来店時に「twitterで予約して豚組なう(twitter用語で「豚組に来た」という意味)」とつぶやいてもらうことで、そのお客に合わせたサービスをする。今後もtwitterを使ってイベントの企画や告知を行い、店のファンを増やしていく。

※豚組ファミリー(とんかつ・しゃぶ庵・せいざん)のツイッターアカウントはこちら

日経レストランでは、飲食店での成功事例をもとに集客やクチコミにつながるホームページ制作のポイントを実践的に学べるほか、今話題の”ツイッター”についての基礎知識、および明日から使えるノウハウを学ぶことができる「飲食店のためのネット集客セミナー」を7/7に開催します。セミナーのお申込みはこちらから。

豚組しゃぶ庵のツイッター画面

●予約受付にも使える:お客はtwitterを使って予約やメニューの問い合わせができる。店側もtwitter上で連絡を返す。このやりとりは、twitter利用者なら誰でも閲覧できる

●メニュー開発の様子を写真で見せられる:開発中のメニューもtwitter上で公開。それを見た人が割引価格で新メニューを試食することもでき、彼らがその感想をつぶやくことで、口コミが広まる。値引きだけのクーポンでは味わえない店との一体感が店のファンを作る

MAP

店舗DATA

東京都港区六本木7-5-11 2F TEL:03-5770-4821●開業/ 2007年10月●店舗面積/ 100坪(330m2)●席数/ 110席(個室16室)●営業時間/ 11:30~23:00、無休●客単価/夜6600円、昼1000円●月商/約2200万円●スタッフ数/ 22人(アルバイト含む)●経営/グレイス

文・写真=鈴木 桂水