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知っておきたい店情報

店名とメニューの具体化で 不況を吹き飛ばす繁盛店に成長

鉄板焼&ワイン KAi 北新地店(鉄板焼きダイニング、大阪・北新地)

2010年9月10日
鉄板焼&ワイン KAi 北新地店(鉄板焼きダイニング、大阪・北新地)

上:手前から「プリプリ海老とカシューナッツのチリマヨソース」(980円)、「かぼちゃの鉄板焼マスカルポーネチーズ添え」(580円)、「ハンガリー国宝豚マンガリッツァの鉄板焼」(1280円)。下:バラエティ豊かな座席構成が魅力。

もともと接待需要の店が多く、不況の直撃を受ける大阪・北新地で、年々売り上げを伸ばしているのが「鉄板焼&ワイン KAi」だ。以前は創作居酒屋「うまいもんや回」だったが、2年半前、現店長の平田善輝さんの指揮で600万〜700万円を掛けて業態を転換。それが今の好調を生んだ。

「いかにコストを抑えて変えられるか」に挑戦したという平田店長が、真っ先に手がけたのがオペレーションの効率化だ。手書き伝票のため“最初の一杯”の提供に10分はかかっていたのをオーダーエントリーシステムに変更。5分以内に提供できるようにした。

最も効果的だったのが「0円でできた」という店名変更だ。具体的に料理をイメージできる店名に変え、ネットで検索しやすくした結果、「鉄板焼き 梅田」「鉄板焼きワイン」で検索すると必ず上位に同店のサイトがヒットするようになった。

店名に合わせてメニューも変えた。定番の居酒屋料理を、オープンキッチンの鉄板で焼き上げる鉄板料理に変更。付け合わせやソースを工夫して“特別感”もプラスした。鉄板以外にもタパス、揚げ物、麺類などメニューに幅も持たせた。

またコースごとに会社宴会用、コンパ用などターゲットを絞った料理構成にするとともに、コース名も「六白黒豚の鉄板焼コース」など内容が具体的に分かるものにしたところ、お客の5割がコースを注文するなど宴会需要の獲得につながった。

ほかにも、ファサードに間接照明を付けて店名を浮き上がらせる、トイレを洋式にするなど様々な変更をした結果、2007年に1億1300万円だった年商は08年には1億5300万円、09年には1億7300万円と大幅にアップ。今年度は1億8000万円になる見込みという。

客層は30〜40代が中心。ワインの輸入商社が母体で100種前後をワインをストック。7種のワインの飲み放題プランも

左:座敷席もアリ。中央:客層は30〜40代が中心。ワインの輸入商社が母体で100種前後をワインをストック。7種のワインの飲み放題プランも。右:人気No.1の「名物 完熟とまとの天火焼」(780円)は、お客の目の前でトマトを潰してソース状にし、パンに付けて食べてもらう。これと「山芋のお好み焼き」だけがリニューアル前から残っているメニュー。

MAP

店舗DATA

大阪市北区曽根崎新地1-3-23成晃ビルB1F TEL:06-6341-3666●2007年11月開業●店舗面積/ 96坪(316.8m2)●席数/ 160席●営業時間/ 17:00〜24:00(L.O.23:00)、第1日休●客単価/4200円●月商/ 1500万円●原価率/ 27%●人件費率/ 27%●スタッフ数/ 24人●経営/モトックスプラニング

文=羽野 羊子、写真=水野 浩志