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知っておきたい店情報

「健康」と「おいしさ」の両立定食がOL層を引き付け、ランチだけで4回転

玄米&やさい食堂 玄三庵 西梅田店(自然派レストラン、大阪・西梅田)

2011年5月6日
玄米&やさい食堂 玄三庵 西梅田店(自然派レストラン、大阪・西梅田)

一番人気の「39品目の健康定食」(895円、15時から1045円)。メイン(写真はくるまふのカツ)、旬のおかず3品(写真はポテトサラダ、切干大根の煮込み、根菜のごまみそ煮)、飲む野菜サラダ、玄米ご飯、味噌汁で計600kcal。ランチ時には豆乳プリンが付く。

ランチ激戦区の大阪・梅田にあって、昼だけでお客が4回転する「玄三庵」。お客のお目当ては、1日170食出るという「39品目の健康定食」(895円)だ。これ1食で39品目の食品が摂れる上、玄米ご飯と味噌汁はお代わり自由なのが人気の秘密。「食材は基本的に産地直送で、無農薬・減農薬のものを使用。1カ月は同じメニューが重ならないようにしている」(高根三枝代表)。

OL時代に体を壊し、玄米と野菜中心の食事にして回復した経験を持つ高根代表が、大阪・肥後橋に1号店をオープンさせたのは6年前。「働く女性のために、いろいろなものをバランスよく食べられる店を出したかった」と振り返るが、最初の1年は不調で、客が1日10人に満たないこともあった。「当時は玄米というと『健康のため我慢して食べる』イメージ。どんなものを出せば満足していただけるか考えた結果、『1日30品目』にさらに9品プラスした定食を思い付いた」(高根代表)。

毎日最低15品目の野菜を入れ、ご飯は玄米にするなど「健康」を訴えつつも、メイン食材には鶏肉や豚肉を使用。ときには揚げ物もあってボリュームも出すなど、味付けもしっかりしていることが人気を呼び、繁盛店に成長。昨年、2店目の西梅田店をオープンした。

肉や油を使っているので、マクロビオティックを想像していた客からは「普通ですね」と言われることも。「健康を100%追求すれば、油、砂糖、塩をなくす料理になる。でもそれだとおいしくないし、外食の楽しさもない。健康とおいしさの狭間で葛藤しつつ、健康的でおいしいものを、たくさん揃える工夫をしている」と高根代表。毎回39品目揃えるのは大変で、イモが3種類重なることも。そんなときはそれぞれ調理法を変え、味に変化を付けている。

玄米&やさい食堂 玄三庵 西梅田店(自然派レストラン、大阪・西梅田)
  • 左:OLを中心に女性客に大人気客層はOLが7割、梅田に遊びに来た人が3割。早くも12時前には満席になる。ランチ時には行列も珍しくなく、店外に椅子と膝掛けを用意している
  • 中央:玄米茶ゼリーに玄米揚げ餅など、玄米づくしの健康パフェ(750円)。今後はパティシエを雇って、さらにスイーツに力を入れる予定
  • 右:夜はお酒とアラカルト中心。お酒は、有機農法で造られたビオワインや焼酎を揃える。手前は「旬のお揚げ野菜と塩こぶのサラダ」(720円)
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店舗DATA

大阪市北区梅田1-3-1 大阪駅前第一ビル1F TEL:06-4795-2215●2010年6月3日開業(肥後橋店は2005年5月7日開業)●店舗面積/ 23坪(75.9m2)●席数/35席●営業時間/ 11:30~23:00、日休●客単価/昼900円、夜2000円●1日の来客数/約200人(昼130人、カフェ20人、夜50人)●原価率/昼30%、夜27~28%●スタッフ数/ 17人

(文=羽野羊子、写真=水野浩志)