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知っておきたい店情報

話題のクラフトビールがズラリ 均一価格で提供し連日満席

CRAFT BEER MARKET 虎ノ門店(東京・新橋)

2012年4月13日
CRAFT BEER MARKET 虎ノ門店(東京・新橋)

「骨付き子羊のグリル香草風味」(1600円)と「ビール屋さんのアンチョビキャベツ」(650円)が人気

流行の兆しがあるクラフトビール(下の記事を参照)を扱う店が急増している。なかでも東京・虎ノ門にある「CRAFT BEERMARKET」は、味は良いが割高感があるクラフトビールを均一価格で提供し盛況だ。

店内の壁一面には生ビールを注ぐタップが25口あり圧巻。約300万円を投じて米国製を導入した。扱うのは少量生産の国産“生”クラフトビールが中心だ。毎日30種類の銘柄をグラス(250㎖)480円、パイント(473㎖)780円の均一価格で提供。クラフトビールはパイントで1000円前後する店が主流だったので割安感がある。

店舗は照明を明るくし、立ち飲み席を織り交ぜることで気軽に立ち寄れる雰囲気に。そのせいか早い時間は女性客が3割程度を占め、一人飲みも目立つ。

同店を運営するステディワークスの田中徹社長は「ブームに終わらせないためにも、ビールの提供コストはなるべく抑えたい。そこでランチ営業で収益を増やし、バランスをとっている」と言う。

ランチの目玉は、多い日で1日に50食は売れるビールカレー(750円)だ。ビールをおいしく注ぐために、あえてこぼした泡やビールを集め、それを煮詰めて加え個性的な味に仕上げた。ランチでも夜と同価格でビールを提供するので、昼飲み客もいて客単価は1000円前後だという。

連日予約でいっぱいで、冬場でも外で立ち飲みする客が後を絶たない。既に3月中に東京・神保町に2号店の出店が決まっており、チャンスがあればさらに出店をしたいという。

生クラフトビールは注目だが、導入するにはタップやタンクの冷却装置が必要なので、敷居が高い。居酒屋やレストランなら、瓶から導入して客のニーズを探るとよさそうだ。

地ビールと一線を画すクラフトビール

クラフトビールと地ビールは小規模醸造所によるビールという意味では同じだ。しかし複数の醸造所を取材したところ、地ビールという言葉に抵抗を持つ会社が多かった。2000年以来ベアードビールを製造販売するベアードブルーイングのベアードさゆり氏によると、「地ビールには一部に味や個性よりも町おこし目的で作られたブランドがあり、それが全体のイメージを悪くした。クラフトビールは職人が個性的な味にこだわり少量醸造するビールだと認識しています」とのこと。同社では創業以来クラフトビールを前面に押し出し、2000年以降、毎年40%増の勢いで生産を増やすなど売れ行きは好調だ。

CRAFT BEER MARKET 虎ノ門店(東京・新橋)

左:土日祝日が休みなので、スタッフにも余裕があり笑顔が絶えない。中央:生ビールのタップは毎日専用の洗浄システムで掃除するのが旨いビールを提供する秘訣。夏場はもとより真冬でも客足は衰えず大盛況。クラフトビールは一般のビールに比べ炭酸が少ないので杯数が稼げる。右:ビールにもよく合うランチの「ビールカレー」(750円)

店内の様子

  • マウスを左クリックしたまま左右上下に動かすと、画面が動き、店内の様子をいろいろな角度から見ることができます。
  • この画像はWebScapeという仮想空間構築サービスを使い、モバーシャルが制作したものです。詳しくはこちらをどうぞ。
MAP

店舗DATA

東京都港区西新橋1-23-3 S.A.グレイス 1FTEL:03-6206-1603●2011年2月開業●店舗面積/19.5坪(64.5m2)●席数/40席(カウンター12席、テーブル16席、スタンディング12席)●営業時間/11:00 ~14:00、17:00 ~23:30、土日祝休●月商/650万円●客単価/ランチ900円、ディナー3000円●スタッフ数/6人(アルバイト3人)●経営/ステディワークス

(文・写真=鈴木桂水)