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知っておきたい店情報

開店直後から坪月商46万円をたたき出す ファミリー客を引き付ける焼鳥居酒屋

鶏鬨(とりどき) 勝どき店(焼鳥店、東京・勝どき)

2013年5月10日
鶏鬨(とりどき) 勝どき店(焼鳥店、東京・勝どき)

●ひと工夫した焼き鳥を看板に、野菜も充実

一番手前は焼き鳥3種。左から「とりどき」(294円)、下ろしたての山わさびを添えたささみ(315円)、ちょうちん(315円)。その奥手前から、人気の「白レバたたき」(525円)、直径20cmの桶を器に用いて15種の野菜を盛り付けた「彩り生野菜盛り合わせ」(小、1260円)、「鶏五目釡めし」(1050円)

2月26日、東京・勝どきにバイタリティ(東京・中央)の新店となる焼鳥店「鶏鬨 勝どき店」がオープンした。27坪の店で3月の売り上げは坪当たり約46万円と絶好調な出だしを見せている。

勝因の一つは店の造り。周囲にタワーマンションが林立する立地からファミリー客を狙う。店内は禁煙とし、ベビーカーが入りやすいように通路の幅を広く取った。また座敷だけでなくカウンター席もゆったりとした造りとし、「これまでの店舗であれば70席にできるところを50席に抑えた」と岩田浩社長は話す。

この配慮が奏功して、ママ友たちのクチコミで、一気に子連れで入りやすい店という評判が広まった。平日夜こそ会社員が多いものの、中心は近隣のマンションなどから訪れる幅広い年齢層のお客。子連れ客は早い時間に訪れるので17時の開店直後から席が埋まるという。

また、周囲の住人は所得が高めと岩田社長は分析し、「大衆店ではなく、焼鳥店という気軽に入れる業態ながら和食店のような雰囲気を狙った」と説明する。料理は地養鳥を使うなど素材にこだわって工夫を凝らし、客単価は4000円に上る。看板メニューは「とりどき」(1本294円)。ムネ肉とモモ肉をそれぞれ鶏皮で巻いて交互に串に刺したものだ。日に30~40本出る人気で、早い時間に売り切れるときもある。

7~8割のお客が日本酒を注文する同店では、日本酒の提供方法でもユニークな取り組みをしている。5合でのオーダー(5合売りの酒は約10種、2000円台~4000円台)を薦めているが、冷やと燗付けの両方を楽しめるよう、5合用ボトルに移した日本酒をクーラーに入れて出す一方で、酒燗器も用意する。

通路やカウンター席はゆったり設計で子連れ客に人気

鶏鬨(とりどき) 勝どき店(焼鳥店、東京・勝どき)

「鶏鬨」の店内と外観。通路はベビーカーが通行できる広さになっている

鶏鬨(とりどき) 勝どき店(焼鳥店、東京・勝どき)

氷入りクーラーで出す日本酒5合と酒燗器。温度計と5~55℃前後まで温度帯による味わいの違いを解説したシートも添えて提供する。来店客の3割が5合酒をオーダーするという

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店舗データ

東京都中央区勝どき3-4-1 TEL:03-5859-5595●開業/2月26日●店舗面積/27坪(89.1m2)●席数/50席●営業時間/11:30~14:30、17:00~23:45、無休●客単価/昼900円、夜4000円●1日の平均来店客数/昼70~80人、夜約80人●月商/1250万円(3月)●原価率/25%●スタッフ数/9人(ピーク時)●経営/バイタリティ

(文=大塚千春、写真=室川イサオ)