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知っておきたい店情報

食材の指定や持ち込みができる 使い勝手で差別化を図るビストロ

ワイン食堂がっと(ビストロ、東京・渋谷)

2013年8月30日
ワイン食堂がっと(ビストロ、東京・渋谷)

プリフィクスコースで人気のメーン料理「オーソブッコ(牛スネ・牛テール肉)の煮込み」(手前)と、前菜「アボカドとサーモンのタルタル」(奥)。埼玉・花里農園から仕入れる有機野菜をふんだんに使う。ワインもフランス産を中心にボトルを2500~3500円で提供する

東京・渋谷の「ワイン食堂がっと」は、「お抱え料理人が持てる」ことを売りにしたビストロ。予約時に食材を指定できるほか、ワインはもちろん肉や魚などの食材をお客が持ち込んで調理してもらうこともできる。佐藤大介オーナーは「わがままを言える身近な店として、差別化を図る」と強調する。

2011年8月の開業当初は、バル形式の営業だったが、世界各国で修業し、様々な食材を扱ってきた岩井聖シェフの料理を楽しんでもらおうと今年5月、ビストロ形式に刷新した。

メーンは2550円のプリフィクスコース。「鶏白レバーのムース、グリーンサラダ」など前菜7品、「ホロホロ鶏のロースト」などメーン7品から各1品を選ぶ。お任せコース(3000円~)も用意し、3500円と4000円のコースでは、お客の希望でメニューにないパスタなども好みを聞いて提供。佐藤オーナーが新潟出身であることから、「新潟の魚を食べたい」などの要望にも応じ、オーダーメード感覚の食事が楽しめる。

ワインや食材の持ち込み料は、ワイン1本1000円、肉は1g5円、魚は1g10円。ワインは好みの銘柄を持参するお客が増えた。

食材の持ち込みは、趣味で釣った魚や、贈答品の肉やハムなど、家庭でうまく料理できなかったり、食べきれなかったりするものを想定。まだ利用はないが、お客から問い合わせが増えてきた。岩井シェフが以前経営していた店では「お客が持ち込んだ鮎をパスタにする」などの利用があり、「需要は伸びる」と佐藤オーナーは期待する。

使い勝手のよさが新規客に結びつき、リニューアル前より客数は2割増になっているという。

ワイン食堂がっと(ビストロ、東京・渋谷)

渋谷の喧噪(けんそう)から離れた昔からの歓楽街、円山町にある「ワイン食堂がっと」。リニューアル後は、30代以上を中心に、高級住宅街の松涛など近くに住むファミリー客の利用が増えた。店内はリニューアルを機に全席禁煙にした

ワイン食堂がっと(ビストロ、東京・渋谷)

「鶏モモ肉のコンフィ」などプリフィクスのメニューはアラカルトでも頼める。前菜は単品各1280円、メーンは単品1580円~。2軒目利用の客を狙って「トマトとアンチョビのオレガノ風味」(550円)などタパス料理を今後さらに充実させ、月商250万~300万円を目指す

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店舗データ

東京都渋谷区円山町17-2 1F TEL:03-3464-5568●開業/2011年8月●店舗面積/10坪(33m2)●席数/18席●営業時間/月~金11:30~14:30(L.O.)、17:30~24:00(23:00L.O.)、土日祝17:30~24:00(22:30L.O.)、不定休●客単価/4000~5000円●1日の平均来店客数/昼20人、夜15人前後●月商/約200万円●経営/がっと

(文=橋本伊津美、写真=室川イサオ)