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知っておきたい店情報

海鮮がテーマの新スペイン料理業態 シズル感ある雑炊でお客を誘う

ラ ペスケーラ -マリスケリア-(スペイン魚介食堂、東京・大手町)

2014年1月31日
ラ ペスケーラ -マリスケリア-(スペイン魚介食堂、東京・大手町)

手前から、スペイン式雑炊「3種の貝のアロス・カルドソ」(1500円)、産直物や築地から仕入れた魚介類を盛り合わせた看板メニュー「ペスケーラ・プラッター」(Mサイズ1900円)。M、Lサイズがあり、写真のMサイズで5、6種を盛る

昨年10月2日、東京・大手町の商業施設OOTEMORI(オーテモリ)にHUGE(ヒュージ、東京・目黒)が手がける18店目となる新業態「ラ ペスケーラ -マリスケリア-」がオープンした。「マリスケリア」はスペイン語で魚介食堂の意味。

他のスペイン料理業態との差別化のために力を入れている料理の一つが北部のバスクやカタルーニャ地方でよく食べるという「アロス・カルドソ」。スペイン式の雑炊で同店では魚介類を使ったものを中心に1500~2000円で7種を出す。蓋付きの大きな専用の器(写真左参照)で調理し、スープがぐつぐつと煮え立った状態で席に運ぶため、蓋を取った際に見た目や香りで周囲のお客の関心を引く。「アロス・カルドソを見て、『次回はこれを頼みたい』との声が多い」(神山満取締役)と再来店のきっかけとなっている。

一方、パエージャもやはり7種をそろえるが、それ以外に1人前800円で日替わりのパエージャを用意する。直径60センチの専用鍋で炊いたパエージャを取り分け出すもので、ディナータイムに1回のみ提供。炊き上がった大鍋を持って客席でオーダーを取る形で始めたが、事前に注文ができるため席を回る前に「予約分」で売り切れてしまう人気だ。

店内の壁にはスペイン産の各種缶詰がディスプレーされており、一部はハーブやスパイスを加えて温め500円均一で出す。「個数が出るようになれば、PB(プライベートブランド)の缶詰を出したい」(神山取締役)。

50、60代も目立つなど既存店よりお客の年齢層が高めで、新しいファン層もできている。当初の目標月商1800万円はクリア、現在は月商2300万円を目標とする。

お客の目を引くパフォーマンス

ラ ペスケーラ -マリスケリア-(スペイン魚介食堂、東京・大手町)

左:毎日20時頃には大鍋で日替わりのパエージャを炊き上げる。事前注文で売り切れた場合も大鍋を持って客席を回りショーアップしている
右:バスク地方で飲まれる微発泡酒であるチャコリも売りの一つ。現地の提供方法を踏襲し、客席で高い位置からグラスに注ぐ

ラ ペスケーラ -マリスケリア-(スペイン魚介食堂、東京・大手町)

右奥は500円均一で出す缶詰料理。5種をラインアップする。手前は数量限定で出す人気の「フランス産フォアグラのソテー」(500円)、左奥は20種以上ある500円タパスの一つ。ワイコインメニューのチョイスが広いのも特徴だ

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店舗データ

東京都千代田区大手町1-5-5 大手町タワー B2F TEL:03-5220-2840●開業/2013年10月●店舗面積/97坪(320.1m2)●席数/138席●営業時間/11:00~24:00、無休●客単価/昼1000円、夜4000円●1日の平均来店客数/400人●目標月商/2300万円●経営/HUGE

(文=大塚千春、写真=小川玲子)