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Tech-レストラン

光触媒コーティングで清掃を省力 除菌、消臭も可能

屋内の照明でも力を発揮

2009年8月6日

塗っておくだけで汚れを防ぐ光触媒が注目されている。ただ、従来は日光が十分に差し込まない屋内での効果は低く、施工面の材質が有機物や金属だとコーティングできないといった欠点があった。しかし、製法などの工夫でこれらの問題をクリアしたコーティング剤が開発され、様々な施設、個所で使われている。

光触媒にはいくつかの種類があるが、特に除菌、防臭、防汚と多面的な効果があるとされるのが二酸化チタンを主成分としたコート材だ。

これを物体の表面にコーティングして光を当てると、表面に付着した小さな汚れ、雑菌、におい成分などの有機物を酸化・分解する。また親水性があり、汚れと物体表面の間に水の層を作る。このため、汚れても、水をかけたり、布などでひと拭きしたりするだけで汚れを除去できる。

また、雑菌は空気中ではなく物体表面で増殖するので、壁、天井、機材などの表面に光触媒をコーティングしておくと、その室内の雑菌を効果的に減らすことができる。

これまでの光触媒製品は紫外線を多く含む日光が十分に当たらないと効果を発揮しないものが一般的で、主に外壁に使われてきた。

これに対し、室内の蛍光灯や白熱電球などの光でも効果を発揮するよう開発されたのが、バイオミミック(佐賀県鳥栖市、松下宏朗社長)の「バイオミミックコート」だ。

室内での施工例と効果

従来は施工面が壁紙などの有機物だと、光触媒の作用によって施工面を傷め、コーティングの剥離を起こすなどの問題があった。「バイオミミックコート」は、これも専用の下地剤でクリア。また、中性のため、金属にも施工できる。難しいとされたガラスにもコーティング可能で、汚れを防ぎ、曇り止めにもなる。

飲食店では、厨房や客席の天井、壁、厨房機器や什器備品へのコーティングで清掃作業を軽減し、除菌ができる。喫煙席のにおいも抑える。

文=齋藤 訓之