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Tech-レストラン

使用開始時の立ち上がりも早い 省エネ・省力スチームコンベクションオーブン

消費電力4割、水道使用量7割カット

2009年9月10日

省エネ性能を大幅に向上した電気式スチームコンベクションオーブン(以下、スチコン)が登場した。

SCOS-610RHC(サイズは1035㎜×655㎜×1395㎜)。ホテルパン1/1サイズ(縦530×横327㎜)6段収納(横向投入)。227万100円(税込)。ほかにホテルパン10段収納のタイプ、ホテルパン縦向投入のタイプもある
●問い合わせ/ニチワ電機株式会社 名古屋支店 TEL : 052-701-9851

スチコンは高温のスチームを排気する際、排気に冷却水をかけるため、従来機では大量の水が必要だった。これに対して、中部電力とニチワ電機が共同開発したSCOS-610RHCほか3機種は、排気管の手前に排熱回収装置を取り付けてスチームの温度をあらかじめ下げ、冷却水を大幅に減らす。

調理の実地試験からは、水道使用量最大73%減というデータが出たが、見た目でも「排水口からの水量が従来機より極端に少ない」(ニチワ電機)と、節水効果を実感できる。

排熱回収装置はスチーム用の給水を予熱するブースターを兼ねる。このため、スチーム発生の電力も低減する。実地試験では、消費電力最大35%カットという結果だ。

一方、従来機ではスチームをいったん高温タンクに蓄えて庫内に送っていたが、新型機では温水を直接庫内のヒーター部分に供給し、その場でスチームを発生させる。スチーム発生の効率が上がり、高温タンクのメンテナンスも不要になった。

調理に十分なスチームを発生するまでの時間を短縮するメリットもある。調理の現場では、「使用開始の立ち上がりが早い」「予熱後に扉を開けて食材を投入し、スチーム加熱をスタートした場合、従来の約2/3の時間で復帰する」(同)など、スピードが評価されている。

さらに、新しく開発した解凍モードも搭載※。流水解凍による水道代も節約することができ、厨房の省エネ・省力を総合的に推進する。

※加熱調理を必要とする冷凍食品の解凍用。衛生上の危険防止から、生食品の解凍には使用しない


庫内でスチームを発生することで、エネルギー効率を向上。さらに、スチーム用の給水を、排気を使って予熱することで、消費電力、冷却水の量ともに節減することに成功した

文=齋藤 訓之