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Tech-レストラン

コールドテーブルに置ける小型のIH連続式フライヤーが登場

小スペースで省力・省エネを実現 油のもちも良く、揚げ物の仕上がりが均一に

2009年10月8日

仕上がりはコンベアでホテルパンに自動的に排出される。この部分には、2/3サイズのホテルパンを差し込める設計になっている
「MIFR-126TR(L)」、サイズ1200×600×350(mm)、油量22ℓ、消費電力8kW、定価188万円(税別)

卓上タイプのIH連続式フライヤー(コンベア式フライヤー)が登場した。小型店でも揚げ物作業の効率化を図れる機器として注目される。

油槽内に備えたコンベアで食材を仕上がり位置まで移動させながら揚げる連続式フライヤーは、作業を自動化できるなどメリットが多い。しかし、これまでは大型のものがほとんどで、縦・横ともにスペースを取るため、導入を前提に厨房設計をしているなどでなければ、小型店での導入は難しかった。

マルゼンが4月に発売した「IH卓上エプロン式コンベアフライヤー」は、1200×600×350(mm)と、コールドテーブルに載るサイズ。ドロワー型コールドテーブルと組み合わせると、小スペースの揚げ物コーナーを構成することができる。

同社はガス式の卓上コンベアフライヤーを発売しており、この熱源をIH式として開発したもの。

コンベア部には油槽表面を4分割する間隔でエプロン(仕切り板)が付いており、これで食材を移動させながら調理する。

コンベアのスピードはつまみで調整し、調理時間を30秒~6分の間で設定できる。そして、同じスピードでも、4分割した区画のどこに投入するかで調理時間を1 / 1~1 / 4に変えられるため、加熱したい時間が異なる食材を同時に調理することも可能だ。

エプロンには油槽を撹拌(かくはん)する作用もあり、槽内の温度ムラを低減する。これにより仕上がりに差が生じにくくなり、また、油槽内の一部が過熱することによる油の劣化も防ぐ。つまり、油のもちがよくなる効果も期待できる。

IH式としたことにより、立ち上がりが速くなったのも利点。最高・最低の温度差を縮めていく仕組みである比例制御を採用して省電力を実現し、仕上がりの均質化にも役立っている。

油槽内はフラットで、コンベア部は跳ね上げ式になっているので、油槽のメンテナンスがしやすい。

異常過熱防止装置、トルクリミッター(コンベアに食材が挟まった場合、自動的にギアが空転してコンベアを傷めない機構)、コンベア非常停止ボタン、ブレーカー(通電を停止する)の4つの安全装置を備える

問い合わせ/マルゼン TEL : 03-5603-7788 http://www.maruzen-kitchen.co.jp/

文=齋藤 訓之